ぼんのう
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Bowling for Columbine
朝9時の恵比寿は寒い。 そもそもあまり恵比寿という場所は好きではない。 無理やり作られた感があって、どうしても好きにはなれない。 そもそも、美味しいと感じる飯屋がないというのが致命的だ。 なのに、せっかくの休日、何故に朝早く家をたってここに来たのか? この映画を観るためなのだ。
感想…
絶対この映画を観るべし!
実のところ、今世紀に入って、心から拍手を送る事のできる映画を観ていないのだが、今回のこの映画…やっと一つ心の中に灯火が点ったような気がした。これは素晴らしい映画だ…いや、ドキュメンタリー?いやいや、これは今のアメリカそのものを表現した映画だ。
何故銃による犯罪がアメリカにおいて多いのか? 銃の所持率ならカナダは上なのに、何故カナダでの銃犯罪件数は200件弱? ゲームにおける暴力表現?…でもそれなら、日本が一番この種の犯罪が多いという事になる。 ヨーロッパと違い、暴力映画が多い?甘い甘い、ドイツもフランスも、暴力映画好きに関しては、アメリカを凌駕している。 家庭崩壊が原因?でも実はイギリスの方が、統計的に圧倒的に多い。
我輩が大好きなアニメ「サウスパーク」の作者・マットストーン氏は、アメリカ人の心の奥底にある“怯え”が原因にあるとしている。 マリリン・マンソンは“怯え”に基き、“消費”に関しての心理を見事に説明している(はっきり言って、チャールトン・ヘストンよりも遥かに優れた人物に思えた)。 何でもナンバーワンでなければ不安に感じてしまう“怯え”…。
笑いを通して、“怯え”を銃によって解決しようとする姿を見事に映し出した内容である。
もっともっと色々書きたいけど、あまり書きすぎるのも何なので、是非映画館まで。大変混んでいるので、早めに行かれたほうが。
いやあ… いい映画だった…
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