ぼんのう
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痴呆が進んだものの、何を考えたのか、愚父がノートパソコンを買った。まあ買ったのは別に構いはしないけどな、以前
「おい、ヤフーはどこで買うんだ?」
という凄まじい質問をしてきた時に、適当な証券会社に行けば買えるよ、と正答したら、例の痴呆魍魎怒りが爆発してな・・・。 しかし痴呆の人を見ると、別の意味で面白い人間観察ができる。若い姉ちゃんとかが近づいてくると、急にシャンとして、『今度の撮影は〜』と言い出したり(おめえ、電通を半ばクビにされたんじゃないのか?)、ハローワークの兄さんにケンカを売って意気揚々と帰ってきたり、クビになった後(本人は「定年退職」と言っているけど、まだ数年残ってるんだけどな、その言葉を使うの)知り合いに対して、
「今度ベトナムで事業を起こすんだ」
とまあ、鴨志田穣著「アジアぱあ伝」の在タイ日本人の一部のようなことを言ってかっこつけるわ・・・。というか、ウソばかりついていたり、ウソがばれると人のせいにしたりしたから、クビになったんじゃないのか?・・・と思う。あ、痴呆が進んでいても進んでいなくても、同じか。
まあ、関係ない話になったが、愚父の隠居所がある埼玉県寄居町までフラッと行く。理由は特にナシ。たまには顔を見に行くというのもアリだ。
いつもギャグのネタに使っている寄居町であるが、空気はそこそこキレイなので、まあ悪くない。しかし半年ぶりに来たんだが、
サビれてきたな・・・
賑わいがあるのは、パチンコ屋だけというのも、如何なものか・・・。元々養蚕業中心の地域だったようだけど、産業も何もない現在、このままなくなるんじゃないのかなあ・・・と思ってしまうよ、来るたびに。
隠居所に着く。母が迎えに来る。部屋に行き、荷物を解いて風呂に入り、飯を食う。
母「なんかアンタに色々質問したがっているみたいだよ?」 我「あ?質問一回につき、指一本ね」
今年の正月における、愚父の言動に対し、制裁中。 我輩の性格的特長は、裏切り等に対して、生涯許さないことにある。 たとえ、痴呆から生じた言動であれ、だ。
そのまま就寝。 鈴虫がうるせえ。
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