ぼんのう
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朝起きて、チェックアウトをすばやく済ませ、天王寺公園まで行く。 目的はただひとつ…朝食をジャンジャン横丁の串カツ屋・天狗で済ませることにある。 朝からガッチョリ油モノで、脂肪肝をさらに巨大化させるのが目的であるが、単に大阪に来たら、これを食べなければ気がすまないだけという、極めてチープにして深遠な哲学がそこに横たわっている。
…なんか違うな…
朝10時…開いているのか非常に不安であったが、杞憂であった。 しかも結構客がいる。 全員ビールを飲みながら…
朝からビールか。 ドイツの一部では珍しい光景ではないにしても(朝食にソーセージ&ビールの他、ビールの中に黒パンを入れたビールズッペという朝食メニューもあるくらいだしな)、なんか人生のどん詰まりを彷彿させてくれるなあ。
さすがの我輩でも、朝からビールはチトきつい。 でもここでビールを頼まないとなると、
『なんやコイツ、東京のモンやないか?』 『オラ!東京モンがこない所に来るとはええ度胸や!』 『しばいて、ビールに漬け込み、道頓堀に落としてやろか!』
とかで…
大阪の皆様、ごめんなさい。 でも本当に朝からグイグイいくんだなあ…。 しかたがない。 さっきのホラ妄想は別として、郷に入っては郷に従えだ。
「おっちゃん、生一つ」
この後、少し記憶が飛ぶ。 気が付くと、アノ有名なアイリン地区を歩いていた。 正反対だっつーの!
そのままフラフラと恵比須日本橋のでんでんタウンまで歩くことにした。しかし朝からアルコールで顔が真っ赤というのもかっこ悪いものである。 と思っていたが、行き交う人たちも、何か皆さん 顔真っ赤。
大阪の方々へ、本当に質問…朝からビールは大阪ではあたりまえなのでしょうか?
途中で垂れ乳を放り出した婆さんが近くの爺さん連中と、道路上で酒を飲んでいるのを横に見、通天閣を通り過ぎ、でんでんタウンにたどり着く頃には酔いも覚めていた。 でんでんタウンで「悪代官」はじめGAE社のソフトがどんな感じで売れているのかチェックし、わんだーらんどで欲しかった漫画を買い、天むすを買い、新幹線で東京に戻る。
ああ、いい一日であった。
いやあ…しかし本当にビールや日本酒、朝から飲むのは、大阪ではあたりまえなのでしょうか?…うーん…。
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