ぼんのう
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プログラマーのS軍曹と昨日色々話をした。 ゲームに対する情熱、真摯な態度、コツコツこなそうという努力…ゲーム業界に生きてきて、自ら到達したこの価値観を若い世代に伝えるのは大変難しい。 また、こういう言葉が出てきた…
「俺達からゲームを取ったら、何も残らないんじゃないのか?」
この台詞の重さに対して、良い答えが出てこなかった自分の愚かしさが腹立たしかった。 しかし我輩は思う。
ゲームのみに生きることに、命を捧げることに価値があるのか? 生きることに才能を有した価値ある人間はどのような者であるのか?
それは技術が優れていることではない。 強烈なひらめきがある人間を指しているのではない。 優秀なリーダーシップを有していることは関係しない。 天性の藝術才能を持ったアーティストである事に意味を持たない。
思うに… 如何なる小波(さざなみ)にも動じず、 如何なる希望を打ち砕く圧力にも屈さず、 如何なる人倫に外れた人間に会うとも腐らず、 如何なる理不尽なことにも腐らず、 最後の最後までに諦めることなく、 ゲームのために生き、ゲームのために死ぬことができる人…。 我輩は思うに、このような人間がゲーム業界に一人でもいれば、絶対滅びることはない。
映画「グラディエータ」で、最後の台詞が心に染み付いて離れない…
「ローマに命を捧げる価値…昔はそう信じた…また信じましょう」
ゲームを愛する人たちへ。 また信じようではないか。 ゲームが求めていた本来の、真の理想が何であるのか? もう一度見直そうではないか。 道を見出して、また信じようではないか。 ゲームを作り続けることに、命を捧げる価値があるということを。
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