tdd diary

2012年04月12日(木) 「汽車はふたたび故郷へ」

昨日の「アーティスト」でめっきりいい気分になり、今日も映画観に行くつもりでいたところにchimakiさんも合流して、2人で夕方岩波ホールでオタール・イオセリアーニの「汽車はふたたび故郷へ」を観る。明日で終わりだったギリギリ。イオセリアーニ監督の自伝的ストーリーなんだけど、手法がこの人のいつもの調子なので、あまり真剣じゃなくて良かった。グルジア、監督の言い方ではゲオルギアというらしい。現実はもっと本当に色々なことがあって、映画を作るという点でも、ただ生きていくだけでも色々と大変なことがあったのかなと想像するけど、自由を求めて亡命したフランスも自由には映画が作れない。自分の表現に不自由さを与えた対象を描くとしたら、自分ならもっと恨み節になって「年取ったから話せるけど、こんなに大変だったんだ」という映画になってしまいそうなのに、ムカついてるはずの主人公ですらどこか飄々としていて余裕がるようにすら見えた。でもこの監督の作品はそういうところがいつもあるようなないようなストーリーの核になっていた。自由にやりたいことをやる大変さも踏まえながら、そうはさせてくれない面倒臭い人たちすら面白可笑しく顔を出してくる、ファンタジーのような話になっていた。最後はそのファンタジーの象徴が主人公を連れ去ってしまった。



観終わってロビーに出たらおばさん3人組が「なーんか、いい加減な映画だったわねー」って笑いながら話してて、監督の狙い通りじゃん、と思った。そのままchimakiさんとさぼうるでご飯。

http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/otariosseliani/index.html
オタール・イオセリアーニ監督の素晴らしいインタビューこちら。


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hatori [mail]