
もう動物的勘が働いたとしか思えないです。自分でもなんでそんなに「ダークナイト」をスクリーンで観ねばと思ったかがいまだによく分からないんですが。しかも私は前作の「バットマン・ビギンズ」を観ていない。でもなんでか観なきゃいけないような気になっており、目黒シネマの最終日の最終回、2本立ての名画座なので最終回は割引料金900円で観れるので、仕事後に目黒シネマへ。これまで見たこともない満席の目黒シネマ。期待が高まりつつ昨日の「レッドクリフ」2時間25分を上回る、「ダークナイト」は2時間32分。ホントに何かの修行か?ってくらいなんですが。が!これがまた凄まじいエンターテイメントだった。スクリーンで観たのは大正解だったけど、もっと言えばシネコン系のスクリーンが大きくて音がいい劇場で観たらもっと凄かったんじゃないかという思いも拭えず。亡きヒース・レジャーも素晴らしかったけどそれも映画全体の完成度があってのことかと思う。インディペンデントスピリットアワードでだったか、『「メメント」を撮った監督も今はバットマンシリーズを撮ってる』みたいな皮肉を言われてもいましたが、「ダークナイト」を作れたクリストファー・ノーランはとんでもなく凄いよと思う。お金とパソコンは使いようだよ。非の打ち所がないお金と役者の使い方。CGも安っぽくない。ハリウッド大作も作る人によってはここまで進んでいるんだなっていうのが、この一本で垣間見れたような気がします。脳みそがもっと冴えてる時に観たかった。緊張感と全然無駄のないスピード感で目が回りそうでした。かといって、ハリウッド映画によくある観終わってからの何となく虚しい感じもない。脚本はクリストファー・ノーランとジョナサン・ノーランの兄弟。ジョナサン・ノーランは「メメント」の脚本家でもあります。ついでになっちゃうけど、マギー・ギレンホールが出てるのも良かった。
今年はここ何年かでも特に色々面白い映画を観れたなあと思います。今年の5本をあげるなら、「ノーカントリー」、「イントゥザワイルド」、「ジュノ」、そこに年末も差し迫って「レッドクリフ」に「ダークナイト」。何なんだ、この男臭いラインナップは。あんまり予算が出ない女の映画監督に未来はないのでしょうか。それも含めて来年早々には観たいゾエ・カサヴェテスの「ブロークン・イングリッシュ」に期待しておくとします。
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