アーヴィングの本の厚みに怖じ気づいて、イーユン・リーのほうから読んでいるんだけど、一つ一つため息が出るくらい素晴らしい短編。まだ読み終わってないけど、堀江敏幸の短編集よりも好きかもしれない。古本屋で見つけられたら買いたい。イーユン・リーは35歳の中国生まれの女性で、アメリカで子育てしながら大学で教えてもいるらしいです。才能のある人には特別なルーツは必要ないと思うけど、日本語で読めるこの人のインタビューがあったらぜひ読みたいなあと思う。24歳で渡米した時は英語が聞き取れなかったという人が英語で書いているそうだ。アメリカに、中国に、どういう目を向けてきたのかを聞いてみたいなあと思う。

短かめのインタビューがこちらで http://globe-walkers.com/ohno/interview/yiyunli.html
検索してて初めて知ったんですが、このイーユン・リーの短編集のタイトル作品「千年の祈り」を「スモーク」や「ブルー・イン・ザ・フェイス」を監督したウェイン・ワン(コンビを組んでいたポール・オースターとはケンカ別れ)が映画化して、スペインの映画祭で賞をとっているらしいです。去年の作品だけど公開予定あるならぜひ観たい。
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