| 2007年05月28日(月) |
正攻法のバリエーション |
会社の展示会の都合で今週は月曜がお休みに。昨日死ぬほど肉を食べてうーうー言ってるうちに、カンヌの授賞式が終わっていた。生中継のリピートが木曜に放送されるみたいなので授賞式のほうは後日見るとして、結果のニュースを見ていたら河瀬監督の作品がグランプリ、というニュースよりも、主演女優賞がチョン・ドヨンていう方が気になりました。韓国の女優さんですが、つい先日まで見てた「プラハの恋人」の主人公だった女優だ。関係ないけどこのドラマで彼女の運転手役を演じていたのが、最近キム・ギドク監督の「絶対の愛」で主演したハ・ジョンウだったりもした。

これで思うのはここ最近の韓国映画の勢いのことで、今年の始めに自分自身が韓国に行ったことで韓国のドラマをいくつか見るようになったんですけど、テレビドラマを作ってるノリで映画も作れちゃう日本映画に比べ、韓国の場合は映画撮るような勢いでテレビドラマも作っているという、これ、同じようで全く違う効果が、それぞれの国のここ最近の映画製作の空気みたいなものを作り出してる感じだなと思ったりします。まだ続けます。
いくつか見ただけの大雑把な傾向ですけど、韓国ドラマは社会ものや家族ものや学園ものもあるけども、主流はまだド恋愛ものです。それも日本の80年代のノリを受け継いだベタベタなド恋愛ものを、まだまだ本気で作っています。これまた大雑把な傾向として、韓国ドラマにおいての男の人は闇雲に一途であまり気持ちがブレません。好きな人をひたすら死ぬ気で想い続けている場合が多く、逆にそういう男に気持ちをぶつけられて、すっとぼけながら常に揺れ気味な女、という無敵の構造があります。これは日本のドラマでは90年代のうちにウソ臭くなって廃れた構造とも言え、韓国は儒教のお国柄なのかこの構造がまだ少し機能しているという相違点がまずあります。そして、一方ではとりあえず視聴率の取れる顔のいいアイドルが主人公になりがちな日本の流れも汲みつつも、いきなり演技力をかわれた無名の新人が主役に抜てきされたりもするのが韓国のいいところで、ドラマで実力を認められれば映画にも起用されたり逆もあったりで、日本とは違う意味でテレビと映画に隔たりがないとも言えたりします。日頃から本気で男女がくっつくだのくっつかないだのの物語に心血を注いでるので、ドラマにしても映画にしても、作る側、演じる側の個人の瞬発力がとてつもなく、国際的な映画祭のレースに絡む勢いに繋がっている感じがします。
日本もそうなればいいとは思いませんが、テレビドラマ〜映画という流れでいうなら、日本はヒットしたドラマの「〜ザ・ムービー」みたいのを作ってるくらいのレベルで終わってるので、そういう映画でお金が儲かってるうちは無理でしょうから、新たに考えられるのは舞台〜映画という流れかと個人的に思ったりします。そんな勢いなどなくとも、今年みたいにグランプリ作品を撮れる映画監督がいればいいのかと思ったりもしますが、面白いのはどっちだろう。
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