この前タモリ倶楽部見てたら、空耳でホセ・フェリシアーノの「light my fire」を久しぶりに聴いて、ちゃんと聴きたいなあと思ったんですけど見つからない。父親のアナログレコードを物置きから出した時に、ナット・キング・コールのと、加山雄三のだけ出して、その時一緒に見つけたホセ・フェリシアーノのはしまってしまったので。「light my fire」はドアーズのカバーですが、オリジナルよりこちらの方が好きだったりします。
久世光彦さんが亡くなった。最後に見た久世さん演出の夏目漱石のドラマ「夏目家の食卓」がまた見たいなあ。夏目漱石というと、最近読んでいる内田百けん先生のことを思います。漱石先生をヒーローとして猛烈に敬愛する様が、色んな本の所々に書かれています。ある時など、夏期休暇で実家に帰省している時に夏目漱石が近くまで公演に来ると知り、興奮気味に公演を聞き、東京では漱石の家に行ったりもしてるのに、わざわざ行列に並んで一言だけ挨拶をして、大急ぎで駅に行って一目だけ先生を見るだけで声をかけることもなく見送りをしては大いに満足する百けん先生。アイドルの握手会に並んだり、バンドの出待ちをするファンとあまり変わらない。面白い話をいっぱい書くのに、漱石先生が大好きっていうことを書く時は、よりいっそう脈絡がなく、盲目的に好きで好きで仕方ないって感じでとてもいい。

おうおう。やってらんねえなあ、ちきしょう。
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