WELLA
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2003年09月21日(日) 備前へ。

一夜明けて気持ちのいい朝。
新郎は雨男を通り越して最近では雷男らしいが、昨日の披露宴に出席したもう一組のご夫妻の娘さん(私と同じ年)が、「私のパワーで晴れにしたるー!」と、大阪から送迎がてら広島に来ていたと、私の晴れ女1人分とで、さすがに晴れわたったらしい。
のんびり朝ごはんを食べ、宅配便の手配をして実も心も軽くホテルを出る。これから平和記念公園に行くという友人ぱらぐちと3人でぶらぶら歩いて広島城址へ。天守閣の前まで行って「これ本物かなぁ」などと言い合っているうちに、ふと原爆があったのだから残っているはずはないことに気づく。日差しが強く汗が出てくるものの明らかに秋空で、こんな長閑な街にどうしてあんな恐ろしいものが落とされたのかと、今更のように思う。敷地内には被爆した木も残っていた。南面が焼け焦げたとあるが、新芽が芽吹き、立派に枝を張って生きていた。「今後70年、草木も生えない」と言われた話を読んだのは教科書だったか、当時の人々にとって大きな希望だったろうと思う。
広島城址を抜けて、ひろしま美術館へ。すっきりとしたデザインの気持ちのいい美術館である。ぱらぐちとは途中まで一緒に見てお別れ。残りを夫と二人で見て、お好み焼き屋へ。台風が関東に近づいていると言うので夫は予定より早く新幹線に乗ることにする。私は県立美術館でやっている上村松園展へ。さすがに大人気である。中高年の女性が圧倒的に多い。完成作品のほかにも、下絵、習作なども多く、充実した展示を堪能する。美人画に対する信念とか、母への想いとか、時折まじる松園の言葉の記録なども興味深い。
美術館を出てから駅の方角へあてもなくふらふらと歩き、新幹線切符売り場で、東京までの乗車券と岡山までの特急券を買う。今日は単身岡山泊である。敬愛するネットのお友達のサンキチさんと、そのお友達で最近ネットを通じて知り合ったharurumiさんと夕飯をご一緒するのだ。1時間足らずで岡山駅へ。ネットで予約したホテルにチェックインすると、部屋の空がなかったということで、ツインルームに通される。ラッキー。部屋で一休みしてロビーでサンキチさん、harurumiさんと落ち合う。サンキチさんとお会いするのは4度目だが、相変わらずおしゃれでお若い。harurumiさんとは初対面である。かっこいい女性で驚く。harurumiさんはお菓子作りやテーブルセッティングの名手でお教室も開いているのだと言う。サンキチさんが見つけておいて下さったおしゃれな和食のお店に行き、いろいろとおしゃべりに花を咲かせる。人生の先輩たるお二人ともそれぞれの道のプロフェッショナルなのに、何てことないのよーと謙遜なさる。すっかり甘えさせていただくれいこな。
あっという間に時計は10時半を回り、箱入り奥様のharurumiさんがお帰りで、サンキチさんと二人で深夜までお茶を飲んで、ホテルまで送っていただいた。明日もお仕事なのに申し訳ない、ぺこぺこ。


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