WELLA
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2003年02月15日(土) タイムトライアル

昨日の初期値敏感性のふるまいにより歯の詰め物がとれてしまったので、昨日のうちに歯医者さんに朝一番の予約をした。相変わらず実家の近くの歯医者さんに通っているので、実家に持っていく食料や、母に頼まれて買っておいた洋服などを持って、バスの時間にあわせて家を出る。実家のほうまでいくバスは本数が少なくて、乗ってしまえば早いのだが逃すと悲しいことになる。
バス停はマンションのすぐ前にある。朝は車の流れがいいので、少し早めに家を出たが、バス停で待っている人はいない。バスの到着予定時間を過ぎ、別方向へ行くバスがきて、寒さに震えながら待っていると、実家より手前の停留所までしかいかないバスがきた。それをやり過ごしたところでハタと気づいた。今日は土曜日なのに平日の時刻表で家を出てしまったのか。バス停に貼ってある時刻表を見るとやはりそうだった。土曜日のバスは、私が乗ろうとした時間より7分前に出ていて、次のバスは30分後である。ということは、さっきのバスに乗って、終点で乗り換えるべきだったのか。はあああ。
家を出てからもう20分以上経過している。寒い、荷物が重い。しかも情けないことにまだ家の前にいるのだ。横方向に10メートルしか離れていない。またもう一本別方向行きのバスを見送り、やっと来た都バスに乗る。ちょうどバスのプリペイドカードがなくなっていたので五千円のバスカードを買おうとすると運転手が「五千円のカード、売り切れなんです」という。じゃあ三千円のを下さいといって五千円札を出すと、「おつり、ないんです」という、思わず「へっ」と冷笑しながら小銭をボックスに投げ入れる。いったいどういう客が何人乗ってくると朝の10時前に五千円のバスカードがすべて売り切れ、つり銭の千円札がなくなってしまうのだろうか。
バスはやがて終点につき、目の前に実家の前まで行く私鉄系のバスが停車しているのを走って乗り込み、五千円のバスカードを頼んだ。運転手は「はい、どうぞ」といって、当然のように札入れ状のケースを開いてずらりと並んだカードの中から目的のカードをさっと取り出して渡してくれた。こういう小さいところで、公営はやはり私営に負けるんだよな。
バスは順調に走り、予約時間の10分前に最寄のバス停についた。しかし、歯医者さんは時間ごとに3ブースにいっぺんに入れるので、できるだけ早くついていたい。荷物を持ったまま歯医者にいくことも考えたが、今日はダスキンのサービスがくるので、11時までに家に帰らないといけないのである。ということで、先に実家に寄って荷物を置き、家の中を歩きまわりながら大声で内容物の説明をし、帰りのバスの時間を確認すると、ひー、30分しかない。その次はさらに43分後、間に合うか。もう戻ってこないと思うからさようなら、と父にいって、歯医者さんに向かう。歯医者さんの入り口についたのが5分前。ちょうど同じ時間に同じ方向に向かってくる人がいる。この人も歯医者さんに行くんだな。ドアのところでかち合う。抜こうかと一瞬考えたが、それだとあまりに意地汚いので我慢我慢。結局彼が先にブースに入り、私はその後。一瞬の逡巡がまた明暗を分けてしまった。
割と早く私の番が来て診ていただくと、やはり経年的なガタが来ているらしく、新しく詰めなおしましょう、ということになる。これは虫歯にならないうちに、早めにとれてよかったということにする。少し削って型をとって薬を詰めて今日は終わり。しかたない。終わって時計を見ると、次のバスまであと7分。にこやかに辞した後、猛ダッシュ。予定時間ぴったりにバス停に着き、1分遅れで到着したバスに無事乗り込んだ。


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