WELLA
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2001年07月09日(月) 流血の朝

冷蔵庫の中で古くなってしまった茄子を救い出し、いたんだ部分を取り除いたりしておしゃべりしながらスパスパと茄子をきっていたら、ぐりぐりっと包丁に違和感のある感触が!どわ〜ぁっ!!これ、あたしの指!なんということでせう。包丁の刃が私の指の上でぐりぐり。慌てて口の中に指を入れると広がる血の味。ちょうどゆで卵の殻のてっぺんを取り除くみたいなかんじに、薬指の指先に切れ目が入っている。傷口自体は大きくないが、今まで経験した中で一番の深さである。

とりあえず心臓より上に指を掲げてしばらく考えてみる。ちょっとやそっとではふさがらない感じがする傷である。それよりも出血も多いし、バンドエイドぺっぺではすまない予感。とりあえず止血してみるかと止血用の紐を捜してきてくれるように頼むが私以上にうろたえている人物約一名。ただおろおろとしているばかりなので私が動くと、床にぽたぽたとあああああっ!血が。どわーーーーーーーーっ。果たしてこれは病院にいって手当てを受けるべきなのか、それともバンドエイドぺっぺレベルなのか?素人判断ではよくわからないので、とりあえず目と鼻の先にある消防署までいって助けを求めることにした。よし、と簡単に身支度をしていると救急車が出動する音が…。たのむ、私が行っても誰かいてくれ〜。

指を押さえたままてくてく歩いていき消防署の建物に入ると、さっそく受付の人が対応してくれる。「あの〜包丁で指切っちゃったんですけど、病院にいったほうがいいのか判断がつかなくて…」というと、手元のマイクをとりあげて「救急外来、救急外来」とアナウンスしてくれた。へぇ、『救急外来』って用語があるのね。どやどやと内部から隊員の人たちが5〜6人出てきて、てきぱきと応急処置をしてくれた。折りたたみいすを持ってきて座らせてくれるし、「手を心臓の上にあげて」といいながら手を持ってくれているし、「ちょっと大げさだけど」といいながら三角巾でくるんでくれたりした。かかりつけの病院があるか聞かれたが、まだないと答えると2〜3近場の病院を教えてくれて、さらに診療が受けられるかどうか調べてくれた。わーん、こんなにしてもらっていいんだろうか(しかも無料で…)。

これからいこうとする病院の場所まで教えてもらって、お礼を言って出ようとすると、隊員の一人が小走りに近づいてきて「これ、病院の代表電話です」といってメモを渡してくれた。なんというか大感激である。日ごろ消防署が近くにあるせいでサイレンの音に悩まされていた我が家であったが、認識は180度変わってしまった。

三角巾でぐるぐる巻きにした大げさな状態で病院に行くと、診察をしてくれた先生が「は?これが傷?」というほどの状態。それは応急処置がよかったからに違いない(えっへん)。「縫ってもいいけどテープで止めといてもくっつくと思いますよ」といわれたので、縫わないでくださいっ!といってテープでぐるぐる巻きにしてもらった。ばい菌が入って化膿したりすると大変なのでやはり病院に行ったのはよかった模様。こういう暑い時期だしね。はぁ、災難でした。


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