WELLA
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1998年05月23日(土) ケンブリッジより

おひさしぶりです。

私たちは5月15日に無事Cambridgeに到着しました。
とりあえず、Cambridge大学のSt.Peterhouse Collegeの一角にある visiting scholar用宿舎に落ち着きました。
ここは通りから一本入った袋小路の奥に位置し、後ろはCam川の緑地帯が広がり、前には教会がいくつかあり、毎時荘厳な鐘の音が聞こえてきます。
建物自体は石作りの外壁で内部は木造の大変古いもので、壁は一面白いペンキで塗りつぶされたイギリスらしい内装です。設備は比較的新しく、シャワーの温度が異常に低いことを除けば快適です。そうそう、バスタブもないんでした。
先日シャワーの修理のおじさんがきたのですが、これがすごいケンブリッジ訛りで何言ってるかさっぱりわからない上に、私の言うこともさっぱり理解しようとしていないので参りました。
結局、シャワーのお湯がぬるいのはボイラーのスイッチ入っていなかったからだという結論に達して「熱すぎるようなら、また連絡しな。すぐ来てやるよ」
といって去って行ったのですが、相変わらずシャワーのお湯はぬるく、他のキッチンや洗面所のお湯は熱すぎるという、踏んだりけったりの状態になってしまったのでした。ああ、お風呂入りたい(涙)。

ここに2〜3週間滞在することができ、その後今後住む家に本格的に引っ越しです。
ちょうど今はこちらでの年度末で、各国からの訪問員が帰国するため、物件は探しやすいようです。すでにいくつかの家を見て回りましたが、 7つの家を見た結果、3ベッドルームの庭付きの家を借りることにしました。
小さくて古いイギリスらしい家も魅力だったのですが、結局広さに負けたということで。
ま、一生に一度だし、石川では団地住まいだったので、この時とばかり気が大きくなりました。
研究所のスタッフは皆とても親切で、特に秘書の女性がいろいろを骨を折ってくれるのですべてのことがスムーズに運んでいます。こちらの受け入れ先の研究所長がCambridge大学で高い地位にあることと、彼女のおかげで、林望氏のような名エッセーの題材には恵まれません。
当地はこの時期大変美しく、夢のような風景を楽しんでいます。
周囲には中華、イタリアン、フレンチ、などさまざまなレストランがあり、まずいイギリス料理に閉口する必要もないようです。とはいうものの、時にまずいイギリス料理に大当たりすることがありますが、ここは世界中から学生や研究者が集まるのでわりと進歩的な感じがします。

そのうちここでの滞在の様子を書いた「ケンブリッジ見聞録(仮称)」をホームページに連載する予定でいます。気長にお待ちください。


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