朝、彼からメールが入る。 16時に銀座待ち合わせ。 でも特に嬉しさも面倒だとも思わない。
特に予定がなかったから、一人でだらだら過ごすよりは、幾分有意義な週末になるかもしれない。だが、食事をする場所が一向に決まらず、決まったら決まったで味が今一つな店で我慢をしながら料理を食べることになる位なら、ひとり静かにDVD見ながらコンビニ弁当の方が、よっぽどましだ。そういうことにならないことを祈りつつ、電車に乗る。
私は、銀座4丁目のドトールコーヒーに16時15分に到着する。 彼は、女は15分遅刻するものだと思っているらしく、黙々と本を読んでいる。 ただこれが25分ともなると、何かがあったんじゃないかとおろおろし出すから男は可愛い。
彼は私に気づき、手を上げる。 何か要るかと聞かれるが、要らないと答える。 私は自分でグラスに水をついて席に座る。
店内はとても込み合っていてカウンターには列までできてるから、 「いつ来たの?」 と質問すると、 「15時位かなぁ読みたい本があったしね」 「ふーん。そう。で、今日どうするの?」 と尋ねると、 「松屋の上で写真展があるからそこに一緒に行こう」
そして私達は松屋に行く。いつものパターンだ。 彼が見たいものがある、私はそれに付き合う、そしてご飯を食べて、一緒に帰る。 たまに途中でけんかして、途中解散することもある。 でも、これをよく3年も続けてるんだなぁとも思うし、あと30年続けられるとも思う。 だからこそ、結婚という形式なんて別に要らないと思うのだ。
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