いつもの日記

2008年10月11日(土) 4:藤田

藤田は決まった仕事を持っているわけではないが、敢えて言えばコンサルタントという肩書きが一番似合っていた。島の住人が困った時に相談する先はなにはともあれ藤田であったからだ。彼が相談を受ける範囲は限定はされていない。家族内での事や会社の経営についてや相談者の自分自身の健康についてなど、どんなことにでも彼は答えた。

彼は明言はしていないが、「相談者自身は既に答えを持っている」「相談者の状況を整理して辻褄を合わせ、その答えに導くのが自分の役目」ということをスタンスとして相談を受けているようだった。

彼は決まってキチンとプレスのかかったスーツを着ていた。180cmを越す長身にとても似合っていた。髪形は短めでワックスで立て、あごの髭は短かめに手入れがされていた。目は大きくは無いが力強さがあった。柔らかくもあり鋭くも合った。それを使い分けられるということかもしれない。結局は、言ってしまえば要はルックスが良かった。だから、それだけでも人の心を十分惹きつけた。

もちろん彼の地位は、彼だけの力で築いたものではない。
彼は2代目だった。


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