いつもの日記

2002年01月15日(火) パッチ(別名:ももひき)

1月2月になると町のパッチ屋は大忙し。
朝も早くから生地からパッチを製造する機械がうなる。ウォ〜ン。

全国のパッチの82%を生産しているその町の入り口には
「パッチの町にようこそ」と書かれた看板がある。
「パッチ」の文字の上には、小学生のいたずらであろう片仮名で「ア」と書かれている。
即ち、「アパッチの町にようこそ」となっている。

「アパッチ」って、ジェロニモの事なのか、ケイジが主演してる洋画の事なのか、
アパッチ野球軍の事なのか、全く解らないけどここはひとまず穏便に。


友人のフクイは一浪のため、僕より1歳年上だ。即ち25歳。彼は言う。
「この歳でバイク通学だとパッチが手放せないね」

ごもっとも。
僕もバイク通学だけど、まだ24歳のため、未だパッチは使用していない。

しかしながら、25歳になってもパッチは使用しないつもりだ。
もし25歳で既にパッチを使用してしまったら、
この先80歳まで生きるとして、55年間パッチを履かねばならない計算となる。

これでは田舎の親戚のパッチ屋のおじさんが「儲かる儲かる」と嬉しがってしまう。
それは口惜しいからまだ我慢する。

だがだがだが、後輩の中面は23歳だというのに、パッチを既に使用している。
「お前23歳でパッチは早いだろ?」と言うと、
「いいえ。僕は21の時から履いてますよ」と居直られた。


話は変わって、フクイに、「実は力道山もパッチやろ?」と言うと、
「あほぅ!あれはレスラーパンツや!」と教え諭された。

「でも、三木道山は"一生一緒に居てくれや"、やろ?」
と言うと、フクイは何も言わなくなった。

何も言わないから自分の世界に入り込む。むむむむむ。
レスラーパンツとパッチの差は解るとしても、タイツとパッチの差は難しいな。
でも、全身タイツはあっても、全身パッチは無い。
その辺に答えがあるのかもしれない。

でも、パンストとタイツの差も難しい。
たぶんだが、「生地の厚さ何ミリからタイツ。厚さ何ミリまでパンスト」
というような規定があるのだろう。

でも実はこれらに規定なんて無くて、生産された時に決まっているのかもしれない。

「これはパッチ」と決めて生産されてしまうと、「パッチ」になってしまうように。
「人間」で産まれたら「人間」で、「超人」で産まれたら「超人」であるように。

ウララララ〜


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