僕は読書家では無い。だから本を読むのは嫌いだし、長い文なら読む気がしない。 昔から僕はそういう性質で、小さい頃はゲームさえあれば満足であった。
「そんなふうに本や長い文が嫌いなあなたが、何故日記を書いているの?」 と君が疑問に思うならば、答えるけどいかがかな。というわけで、君たちの疑問に答えよう。
僕は、文章を読むのは3度の飯より嫌いだが、書くのは3度の飯より好きらしい。 ある時から僕は自分という存在を表現するための手段として、 文章を書くということで快感を覚えるようになる。
それが最初に劇的に訪れたのは、たぶん中学校の頃だろう。 僕の通っていた中学には、「お話会」という学校の行事が、年1回開催されていた。
そこでは、クラスから1人選ばれたクラスの代表は、体育館のステージ上で、 ただ一人立って全校生徒に向かって、自分の文章を読むのである。
この光栄な立場にあろう事か僕は、1年と3年の時にクラスの代表として選ばれる。 年1回のお話会が3年で3回あったから、3回中2回僕は選ばれていることになる。 3の2だから、打率に直すと.667。
これは凄い。かなり凄い。おいおい凄い。 これは、MVPをとったイチローですら、たぶん一生超えられない数字でもある。
小泉首相がこの事実を知ったら「すごい。さすがだね」と誉めるありさまだろう。 イチローがこの事実を知ったら、彼は悔しさのあまり一日の素振りを300回は増やすだろう。
だいぶ話は逸れたが、以上の経緯より僕は文を書く事が、意外に得意で好きらしい。 そして自分の書いた文章を誉められることが一番嬉しいのだ。どんな事より。
そういう訳だから僕は文を書いている。でも、僕は読むのは嫌いである。 ということは、僕は皆に文を読んで欲しいが、僕のように読むのが嫌いな人も居るはずだ。
僕はこの読むのが嫌いな人にも、読んでもらうために文章の量に気を使っている。 読むのが嫌いな人は、文章の量に敏感で、読むべき量が多いとかなりなえる。 量がかなり多いとわかった時点で、読む気がしなくなるのだ。 だから僕は、僕みたいな読者に考慮してなるべく1ページで抑えようとしている。 なるべくというぐらいですけど。
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