| 2001年11月22日(木) |
ドラッグストアの野望 |
2001年11月12日(月)の「どうしたらいいのだ」という日記で、電気屋で薬を売っていると書いた。
がしかしだ、薬屋即ち、ドラッグストアはもっと凄かった。
薬屋はいつからか解らないが、ドラッグストアと呼ばれるようになり、 どのようなものでも売ることを可能にした。 日用品やお菓子はもちろんで、CDまで売っているのだが、それに留まらなかった。
自転車
そう、あの足でこぐ自転車。解りますよね、自転車。2つの車輪がついた自転車。 売ってるんです。今では本当にドラッグストアで売ってるんです。
これを知った日には僕は、 「将来お金が溜まっても、絶対に自転車屋はしない」 と誓いましたね。
自転車屋で働くならまだしも、自転車屋をするは、やはりきつい。 絶対みんな清潔感のある白衣を着たお姉さんの居るドラッグストアで自転車を買うだろうし、 対抗して自転車屋で薬を売っても誰も買わないだろう。
チェーンオイルで汚れたきたない作業着にスパナ持ちながら、 「お大事に」 って薬を渡されても、風邪が治るだなんて思わない。 逆に、そんなんで満足するお客さんは違うクスリをやってる。絶対に。
現在、ドラッグストアを取り巻く状況は大方こんなところだ。しかしだ。 僕の推測するところ、ドラッグストアにとって「自転車」は所詮通過点に過ぎないと思う。
ドラッグストアの野望は果てしない。 彼らは僕達の感覚を少しづつ変化させていく。 彼らは彼らが出来る領域を少しずつ広げていく。 僕達にわからないように。気付かれないように。
彼らはそのうち居酒屋を経営し、学校を建て、さらに球団を持ち、ついでに政党を作る。 そして僕は30年後、白衣を着た総理大臣の居る国で、初めての獅子座流星群を見る。
|