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2004年09月11日(土) NYの街角:アートの現場/Uncle Bob氏/CAVEのイベント


CAVE

CAVEでイベントがあった。このギャラリーは、友人に紹介してもらったスタジオ兼ギャラリーである。この冬に彫刻家の友人、絹谷幸太がブラジルからNYに来たときにも訪問した。若手の真摯な芸術家が集まっている。

今日は例の友人と、Uncle Bobという切り絵アーティストと一緒にウィリアムスバーグの画廊を見て回る。彼の作品の実演とプロモーションも兼ねている。彼は、Daily Cuttingと称して、毎日即興で切り絵を作っている。ひとつの作品に掛ける時間はわずか2分くらい。そして、その切り絵を切った現場写真とともに写真に残している。切り絵を始めて、もう7年くらいになるという。


Priska C. Juschka Fine Artにて実演

キャラクタリズムとアートの可能性、作り手側からの心理など興味深い話をしながらギャラリーを巡る。Lunar Base Galleryでも実演する。オーナーのYuko Wylieさんと日本におけるアートファンドの可能性について立ち話。彼女は、キャラクタリズム展というコンテストを主催したり、キャラクタリズムの観点から、魅力的な日本作家の作品をプロモートしている方で、ご自身も美しい方である。


その後、日も暮れて、CAVEへ。フラニーとゾーイーという名の猫がお出迎え。もちろん、サリンジャーにちなんだ名前だ。


Dinh Cong Dat氏の作品
ベトナム人アーティストのDatは、ここのアーティスト招聘プログラム第一号だ。彼の作品は、かなり面白い。ちなみに背景の11211という番号は、彼の軍隊での識別番号であると同時に、CAVEのある場所のZip Codeでもある由。


その後、Naoki Iwakawaさんによるアクションペインティングの実演。ギターの即興演奏と映像、そしてアクションペインティングのコラボレーション。最後は顔をペイント皿に突っ込んでキャンバスに倒れこむ。迫力満点で声も出ない。

帰りがけにBrooklyn Bridgeの袂のイーストリバー沿いから、天に向かって伸びる二本の光線を見る。World Trade Centerの追悼のための、哀しげな光線。Uncle Bob氏はここでも暗闇の中、ペンライトを咥えながらカッティングをしていた。

その後、抽象表現主義の画家がかつて根城にしていたCIDAR BARで飲み、Uncle Bob氏と友人とで馬鹿話に興じる。夏休みの最後の休日に相応しい週末の一日。

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