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壱カ月昨日明日


2004年08月06日(金) 食いしん坊万歳!

 終業後、自転車を西へ西へと走らせて何とかギリギリ間に合って、シネ・ヌーヴォで『麦秋』を観た。こないだビデオで観たばかりなのに、何度観れば気がすむのか。
 
 今日は細部を中心に観ることにする。私はこの映画がかなり好きだが、それは多分食べるシーンが多いからではないかと思うのだ。生きることは食べることだ。
 冒頭の朝食のシーン、原節子扮する紀子の食べっぷりが見事。献立はたぶん、味噌汁とご飯、漬物、ちょっとした煮物、くらいかな。最高の朝ご飯だ。その紀子が兄夫婦と「多喜川」という料亭でビールを飲み「まあ柔らかくておいしいご飯」とか言って天ぷらでご飯をパクパク食べるところ。これがまた美味しそう。紀子が買ってきた900円のショートケーキを丁寧に取り分ける仕草(ケーキのシーンは2回出てくるが、兄嫁と後に紀子が結婚することになる幼なじみと3人で食べるほうが好き)、料亭で紀子とその上司が酒をさしつさされつ飲むところ、淡島千景ふんする親友と「これ食べない?」と言いながらクッキーをつまみ「そのジュースとって」とコップにオレンジジュース(多分)を注ぎ分けるシーン、紀子が自分の息子との結婚を承諾してくれたことに喜んだ、杉村春子が演じる近所のおばさんが「紀子さん、パン食べない、あんパン!」と思わず言ってしまうシーン(まあこれは紀子に断られて食べず終いなのだが)。よくよく観れば杉村春子はやっぱりものすごく演技が上手い。さらに家族そろっての最後のすき焼き、それから何と言っても家族の意見を聞かず勝手に結婚を決めてきた紀子が一人台所でお茶漬けを食べるシーンが、この映画のクライマックスなんじゃないのかと思うくらい良いのだ。一杯目をさらさらと食べてから、お櫃からおかわりをたんまりとよそうところがいい。自分で自分の道を選び取ってきた紀子の潔さがばっちり伝わる。

 他にもあったような気がするけれど、まあこんな感じだ。とにかく細部に目をやっていると飽きるということがない映画だ。気になるところ、不思議なところは他にもまだまだあって、書いていたらキリがない。それぞれに意味があるような、監督の遊びのような、その曖昧としたところもまた良い。

 というわけで、帰宅後は私もお茶漬けを食べたのでした。映画に影響されやすいもんで。 
 
・購入物:なし

・朝食:バナナ1本、リンゴ3切れ、昨日の野菜サラダ、珈琲
 昼食:街角で売られていたお弁当(唐揚げ、スパゲティ、カボチャの煮物、煮卵、コンニャクの煮物、ソーセージ、蓮根のサラダ、漬物、ごはん、烏龍茶)
 夕食:ネギとみょうがをのせた冷奴、枝豆、トマト、麦酒、茄子とキュウリの漬物と沢庵でお茶漬け


フクダ |MAIL

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