昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
| 2003年07月21日(月) |
長くて、幸せな一日を |
朝10時頃、家の前で自転車をみがいていたら、阪神のメガホンをぶら下げ、ハッピを着込んだ近所のおじさんとその一人息子、コウちゃんがやってきた。今から甲子園に行く、雨が降らないか心配だ、と心の底からうれしそう。今年はまだ甲子園に行ってない、と私が言うと、コウちゃんはタイガースの袋に入ったチョコレートを一個くれた。当然デーゲームなのだろうと思ったのだが、ナイターだという。あの親子の、今日一日はきっと長いだろう。でも幸せだろうなあ。 テレビで試合を見ながら、二人が画面にうつらないかと探してみたけど、当然、わからなかった。
芥川龍之介の晩年の小説を何編か読む。宇野浩二が一番ほめていた「玄鶴山房」や「点鬼簿」、「春の夜」など。芥川の初期作品は滅法巧いけど、へえ、とか、ふうん、としか思えなくてあんまり好きではなかったが、後期はいいなあ。人間を見つめる、この冷たい目。 夜はジョアン・ジルベルトを聴きながら、文藝春秋の「本の話」を読む。中野翠の連載、先月に引き続いて、私が思っているとおりのことがそのまま書いてあって笑ってしまう。私も、嫌いな言葉のない人にはなるべく近づきたくない。
・購入物:なし
・朝、昼食:ジャーマンポテト、大根と厚揚げの煮物、ご飯 夕食:鮭の塩焼き、モロヘイヤのおひたし、トマトサラダ、玉ねぎの味噌汁、麦酒、ご飯
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