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壱カ月昨日明日


2003年07月20日(日) 「女殺油地獄」

 朝から、玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、パプリカ、セロリ、ズッキーニ、トマト、オクラ、ニンニク、を使って「でまかせラタトゥユ」を作り、茹でたてパスタにかけて食べる。もう、最高においしいよ。天気もまあまあ上々だし、昼間からビールを飲んで、いい気持ちなった。いい気持ちになってから、部屋の掃除をする。

 午後3時頃からおでかけ、細々と買い物をすませてから、6時から文楽劇場で「女殺油地獄」を観た。
 「女殺油地獄」なんて題名を考えつくということからして、近松門左衛門は天才だと思う。伏線はきっちりはってあるし、登場人物への洞察は深いし、見せ場は迫力満点だし、救いようのない話だけど人の心の機微がちゃんと描かれている。
 
 「豊島屋油店の段」、本当にすごかった。何しろ竹本住太夫が素晴らしかったし、簑助さんの与兵衛も凄味十分で、もう舞台に釘付け状態。もうあれは人形じゃないぞ、人間以上のなにものかだ。なんで文楽を観るのはこんなに楽しいんだろうか。
 もちろん人形を観るのもドキドキするんだけれども、浄瑠璃と三味線の音色を聴くのも、すごく好き。10年くらい前は、こんな辛気くさいもの聴いていられるか、なんて思っていたんだから、人間なんてどう変わるかわからない、軽薄なもんだ。
 まあとにかく、文楽をとりまく全てのことが好きなのよ。オダサクを読まなかったらこんな素晴らしいものを知らないで生きるところだった、ホントに感謝。

 ご飯を食べてから、かなり長く難波のタワーレコードをうろつくも、結局何にも買わずに帰る。よかった、よかった。

・購入物:會津八一「渾齋随筆」(中公文庫)
     大曲駒村「東京灰燼記」(中公文庫) 以上古書

・朝、昼食:ラタトゥユのパスタ、オクラの和え物、小かぶと卵のスープ、麦酒
 夕食:外食(五目そば、餃子)
 


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