CHILDHOOD'S END
遠江 椋



 儚い生命

先日登場したルビー。
ジャンガリアンとキャンベルのハイブリッド(異種交配)の1歳3ヶ月(推定)。
白い毛に赤い目がかわいい、我が家の「お姫様」です♪
最近どうも人に慣れない、というか常にケンカ腰の彼女(笑)。
まあ、もともと人懐こい仔ではなかったのであまり気にしていなかったのです。
(しかもたまに息子たちに遊び倒されたりするので、ストレスもあるかな〜と^^;)
それが普段だと数日で落ち着くのですが、もうかれこれ1週間以上も気が立ったままなのです。
触られるのもどっちかというと嫌いな仔ですが、たまたまケージに手を入れてみたのです。

すると、逃げる逃げる。
…けど尋常ではない逃げ方…。
本当に必死なのです。
触ろうとすると噛み付く体勢を取り、毛を逆立てて怒ります。
とにかく噛まれないように抱えて、体をチェックしてみました。

原因はすぐに見つかりました。
右足の付け根に、中指大の腫瘍ができていたのです…。
元来小さい生き物ですから、このサイズの腫瘍はもう致命的な大きさだということはすぐに分かりました。
腫瘍になる要因の一つは食生活。
けど、我が家で飼っている歴代のハムスターで腫瘍になった仔はいません。
(つか食事のメインはペレット(固形飼料)で、1日に数個のヒマワリの種と、フリーズドライの野菜や果物をおやつに与えています)
あとの大きな要因は…


そう、「遺伝」なんです…。


そもそもの交配が異常であるルビーにとって、遺伝子レベルの異常はまさに「ないわけがない」んです。
意図的な交配ならともかく、ペットショップで仕入れた段階で、どんな交配であったのか全く分からない状態なのです。
まだ1歳なのに白内障を患い、そして今度は腫瘍。
本来の体形もかなり異常(上半身に対して下半身が細すぎる)で、頻繁に転んだりしているところを見ると、最悪の場合、平衡感覚にも何らかの先天的な異常があるのかもしれません。

本当なら、こんなひどい状態を日記にアップするのはやめようかと思いました。
けれども、この仔を生ませたブリーダーは「こうなること」を理解していなかったのかもしれないんです。
そして安易にハムスターを飼った人たちが、安易に仔作りをさせる危険性を知らないケースが多いんです。
たとえ小さい命でも、人間が勝手にもてあそぶ事は許されないことなんです。

ルビーは、無闇に繁殖をさせた人の「被害者」なんです。

無闇な繁殖は、結果として「純血種」を滅ぼしかねないんです。
今でさえ純血のハムスターは少ない(知らないうちにジャンガリアンにキャンベルの血が混じっている)と言われています。
この「ジャンガリアン」と「キャンベル」は、とても似ている種類のハムスターです。
珍しい毛色や興味だけで交配させることによって、こんな風に個体は弱っていくんです。
今まで種族として培ってきた遺伝子情報までもが壊れて、最後には絶滅してしまうことだってあり得るんです。


今、動物を飼っているひと。
これから動物を飼おうと思っているひと。
大事なペットを迎える前に、飼い方をちゃんと学んでください。
本を買うことをしなくても、図書館やインターネットでいくらでも情報を得ることができるんです。
これは、ほんの少しの努力でできることだと思います。

ルビーはこの状態で手術しても、本人が苦しがって弱ってしまうのが目に見えています。
それどころか二次、三次と別の病気が発生する可能性も高いのです。。
ダンナと相談して、病院へは連れて行かずに様子を見ることにしました。
「おうちでゆっくりと生涯を過ごして欲しい」
それがルビーと出会った時の、私の望みだったのですから…。

2005年10月18日(火)
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