Daily Journel@M403 |
<< INDEX >> |
|
|
|
| 2002年12月03日(火) 父、チュニジアへ旅立つ
朝5時半に目覚めると、外はまだ暗闇。 眠い目をこすりながら準備をして、既に混み始めた東海道線に乗って東京駅に 向い、7時半発の成田エクスプレスを待つホームで母と合流して一路成田へ。 10時40分発のルフトハンザ(LH711)で、父はチュニジアに旅立ちました。 ビジネスクラスで預けられる最大80kgの荷物とともに。 (荷物の中には、仕事で使う書籍の他に衣料品や食料品などが入っています) それと、先日のお守りと那須旅行の時の写真も一緒に。 かなり早起きして見送りに行った甲斐はあったようで、 父は思いのほか嬉しそうでした。 思えば、海外赴任は初めてではないのに、空港まで見送りに行ったのは 今回が初めてのことです。 前回、インドのデリーに3年赴任することが決まった時は、 私は既に働いていたので、当然ながら仕事で見送りもできず。 カウンターでチェックインをして搭乗手続きまでの余った時間で、 甘いものには目がない父と一緒に甘味処に入って。 前日にも家でお汁粉を食べたそうですが、彼が日本を発つ直前に選んだのは 白玉クリームあんみつ。(苦笑) 今回、父と一緒にチュニジアに向うのは13人。 そのうちの1人は女性です。父よりも年上の68歳。 ずっと百貨店で服飾デザイナーの仕事をしていたという方。 甘味処のお店に居た時、後から彼女と彼女を見送りに来ていた家族が入って きたのでご挨拶しましたが、とても若々しく父より年上には見えませんでした。 10時過ぎ、当分食べられないあんみつを出発前に食べて満足した父は、 クリスマスツリーが飾られた搭乗手続きのゲートに姿を消しました。 私と母は、その後姿が見えなくなるまで見送ってから、成田を後にしました。 これまで何度も海外に赴いた父です。 今まで足を踏み入れたことがない大陸は南極大陸くらいというほど。 もちろんアフリカ大陸も初めてではありません。 チュニジアは、アフリカの中でも地中海に面していて、イスラム社会とはいえ 温厚派の国で、ヨーロッパから観光客が訪れるリゾート国です。 最近はワールドカップの影響で、日本からの訪問者も増えているそうです。 治安の面で全く安全とは言えませんが、今までパキスタン情勢が悪化した時に インドに赴任していたこともあるし、何か起こる時は何処にいても(日本でも) 巻き込まれる可能性があるのですから、その点では心配していません。 環境適応力の強い父ですし、私なんかより語学力もあるので、その点でも特に 心配していません。 ただ、今回のチュニジア行きは、会社という組織に属していた時に海外に 赴任したのとは違って、父が一個人として自らの意思で選んだ道です。 誰かに強制されて赴任するというのではなく。 今日は、父の新しい人生の幕開けの日です。父のチャレンジが始まりました。 そんな父を、私は誇らしく思うとともに、遠くからでも応援したい。 だからこそ、仕事を別の日に振り替えてでも見送りに行きたかったのです。 なんだか感慨深い気持ちで見送って、しんみりしてしまいました。 今日のことは一生忘れないような気がします。 | |
|
<<
INDEX
>>
|
|
|
M403.net |
MAIL Design : maybe |
|