………いえ、ちょっとリハビリに。 あんまり感覚が鈍っているのでちょっと頭を使わずに書けるものをと開き直ってバカ話…。 一気に載せるつもりが無駄に長くなったので切ります…。 でもこれ切るような話じゃない……。 11月が終わるまでに載せたかったんです。それだけなんです。
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今日は割りにわがままが通る日だ。
そのことだけは覚えている大剣豪は、子供なら三秒で泣き出す強面で、うむ、と頷き、手始めに長い恋人であるコックに、真顔で「膝に乗れ」と要求し、朝も早から蹴り飛ばされた。 コックの朝は早い。 そして忙しい。 頭に朝食の皿を乗せてもバランス感覚抜群のコックは、そんな遣り取りの合間でもソースの一滴たりとも零さない。青筋を立てて、戦場である食事の場でくだらない要求をした剣士に、結構本気の怒りを見せた。おうおう、珍しく自分で起きてきたと思ったら何をふざけていやがんだ、と凄まれて、ここでちょっと不機嫌になった。 ゾロにとって、今日はわがままが通る日だ。だから午前中を寝て過ごすのは勿体無い思う学習能力はつけて挑んだ今日であるのに、コックの態度は理不尽である。 そうは言っても、朝も一番忙しい相手に対して、自分の要求が少しばかりでなく沸いている自覚は、この男にはない。 「乗ってあげなさいよ」 そしてその沸いた要求に対して、呆れもせず、そして興味も示さず、コーヒーを飲んでいたナミがフォローらしきものをする。朝食の席から喧嘩をされるのは埃が立って頂けないのだ。目は新聞から離さず、下がった株に眉を顰めた。 「またベリーが下がったわ。なんか毎年この日はゲンが悪いのよねえ」 ばさばさと新聞をたたみながら、ほうっと溜息を付かれてもゾロが悪いわけではない。ナミの非難はお門違いだ。 「そりゃあ、少なくても縁起のいい日じゃあありませんねえ」 そしてここでフォローをしてしかるべき、一応、ゾロの恋人は、途端ににやにやしながらナミにサラダを渡しながら嘯く。 しかし、今更そんなことくらいで腹は立たない。自分が吉か不吉かと聞かれれば、確かにそんなに縁起のいいほうではない自覚もある。 名前を名乗った瞬間、命だけは、と十に満たない子供に命乞いされた経験を持っている大剣豪は、とりあえず大らかな気持ちで再び、無表情に膝を叩いた。 「許しが出たぞ。乗れ」 朝食の、リビングという場所がら、今度は吹き飛ばされるような蹴りは免れた。しかし座っていた椅子が粉々になるような踵落しが決まった。 困った奴だ。 フランキーがやはり興味なさそうにパンにバターを塗りながら、痴話げんかで無駄に家具を壊すな。と言い飽きた様子で苦言を呈す。悪ぃな。と謝ると、ロビンが壊れた椅子の代わりに、余った空樽を咲かせた手で持ってきてくれる。このサービスの良さは今日という日のオプションだ。でもそこら辺は気にせず、ゾロは樽に座って朝食の続きを摂り始めた。 ちなみにこの程度の遣り取りで、慌てるようなクルーはこの船に乗っていない。チョッパーが今年はもう無理だから、と前置きをしてから真面目な顔でゾロを見た。 「ゾロ、ゾロあのな。おれ、来年は頑張ってサンジが素直になる薬作ってみるよ」 「おお、ありがとよチョッパー、けどありゃ素だからな。嫌がってのを座らせるのもオツだしな」 ゾロとてサンジが喜んで乗ってくれるとは思っていない。しかもこの容赦のない蹴りが照れ隠しだとも思っていない。あれは本気で嫌なのだ。チョッパーが開眼したように、ひとつ大人になった顔で頷いた。 「ゾロは変態なんだな!」 「おお。でもむっつりすけべの方にしてくれ」 「むっつりだといいのかよ……」 些か、朝から疲れた顔でウソップが栄養満点のスープをかき回す。突っ込みようがなかったらしい。ゾロは無駄に深刻な顔で、諦観に満ちた、それでもやや悲しげなウソップにまたひとつ頷いた。 「変態だと人格に問題を問われるが、すけべは男の本能だからな」 「なにあほ抜かしてる…」 げんなりとした顔でゾロが勝手に当事者の一人にしている、大忙しのコックがやって来た。手には三皿分のオムレツが乗っている。これの出来立ては絶品だ。 ちなみにこの遣り取りの間、誰一人として朝食の手は止めていない。みな、もくもくと食事をしている。そして軽く存在を無視されているルフィの発言が一言もないのは食うのに忙しいだけだ。サンジの飯は今日もうめえなー、というキャプテンの感嘆は、既にこの面子、この場面ではBGMであって台詞ではない。 しかし、本当に無視していたら自分の目の前に食事は失われる。淡々とした顔をしていても自分の取り分はキープせねばならない。本当に食事中は戦闘なのだが、一見してそれがわからない程度には平和な景色だ。 朝には糖分が必要だということで、朝食には必ず果物を使ったデザートがつく。それまで果敢にゾロのサンジに対する挑戦は続いたが、やはり無駄に家具を壊すだけで終わった。 フランキーが呆れたように、じゃあ、今度ラブチェア作ってやろうか。というのに、どんなんだ。と聞けば二人がけのソファだという。真面目に検討をし始めたゾロに、サンジの青筋がしゃれにならない深さになった。あわや乱闘か、という空気になったとき、ちょっと埃が立つじゃないのよ。というナミの一喝で朝食の時間はお開きになった。 サンジにとってレディほど優先させるものはない。はーい、ナミさん。とサンジは相変わらずハートを飛ばしながら後片付けを始める。ゾロの恋人は朝から忙しい。誤算だった。ゾロはここは諦めるかと渋々甲板に向かった。
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……つか読みたい人いるのか。
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