JIGOKUNOMISOGURA

2001年08月04日(土) レクイエム。

こないだ、学校帰りに買ったのは本ばかりではなかったのでございます。
やっぱ、呼ばれたんだなあ、と思いますが。
ふらりと寄ったCD屋で、一枚。

だって! だって!
クラッシックって不当に安いと思いませんか!?
需要と供給と云われればそれまでなのかもしれませんが、理不尽に思いつつ、やっぱ嬉しい貧乏人。
そのかわり、売れると判っている人間のCDは異様にぼったくりますが(汗)。
それに対しても理不尽を噛みしめつつ、こういう所で採算取らないとね。と自分を慰めます。
だって、例え、有名指揮者でも大体、1500円出せば買えるフィリップス。サイトウキネンとイ・ムヂチだと倍以上取るのはやっぱり露骨でないか・・・?
ヨーヨー・マも高いしね・・・。

でも何気に入ったCD屋で、なんと音声復元と称して、千円フェアのデッカ。
フィリップスもたまにやりますが、これはなかなか侮れません。この千円フェア。
とんでもない掘り出しがあります。何と云っても私はこれで、フィリックス・アーヨのバッハ無伴奏ヴァイオリンパルティータを手に入れたのだ。
千円でマリナーのモーツァルトレクイエムを手に入れてしまった・・・(噎び泣き)。
この喜びッたらないです。即買いでした。
マリナーは、CDでしたが初めに聞いた演奏の印象がとんでもなくて(汗)。とんでもないバッハとヘンデルだったのですよ。あんな爆演聞いたことないってくらい、まくし立てるようなバッハで。
未だに、あれだけ激しく早い、G線上のアリアを私は聞いたことありません(笑)。
それだけに、映画「アマデウス」を観たときは衝撃でした。
講義の一環として、ビデオで観たんですが、とにかく、映画は、しっかりとした演奏が印象的で、使ってる歌手とオケがとにかく良くて吃驚していたんですが(結構、軽薄な役で出てきた、テノール歌手による魔笛のパパゲーノが凄く良くてびっくりしたさ、オープニングに使ってた28番とか、見事でした)、音楽監督を聞いて、納得というか、驚きというか、まあ、とんでもない一流どこを連れてきたなと(笑)。サー・ネヴェル・マリナーでした。
マリナーのモーツァルトには、そこで打たれました。多分、人に合っているんですね。爆演の名残なんか欠片もなかった。雄大で、華麗で、憂いの一つもない、見事なモーツァルトでした。
私が持っているモーツァルトレクイエムは、モーツァルト没後200年記念のミサで、ショルティによるものです。これはこれで最晩年のショルティによる渾身のレクイエムで、ショルティファンに云わせればいろいろきっとあるんでしょうが、80歳過ぎた高齢の身とは思えない、らしい、気骨のある演奏は、何回聞いても呆然とします。
けど、ただ、聞く、という立場なら、私はマリナーのレクイエムのが断然、お勧めです。
本当に、「聞かせる」ためのレクイエムです。おそろしく典雅で華麗。不謹慎なほどの華がありますがモーツァルトなのだからそれでいい。モーツァルトは大体、ソプラノが良かったら1/3は成功したといって良いですが、レクイエムもその例外ではないというのはつくづく凄い。
天上の音楽です。

ちなみに私の連載のタイトルはこのレクイエムから取ってます(苦笑)。
大体、英語じゃないタイトルはモーツァルトか、バッハから取ってますね(苦笑)。
「Recordare」
レコルダーレ。ドイツ語で、多分、直訳は「憶えたまえ」。レクイエム調に私が覚えていた邦訳は「憶えたまえ、慈悲深きキリストよ」。タイトル自体意味は気にしていません。曲のイメージも頭に入れてません(苦笑)。本当に何も考えずにつけたタイトルですが、。レコルダーレはソロの、一番の見せ場です。もっとも美しいソロのパート。
モツレクで一番、好きなのはやっぱりイントロイトゥス。まんま、入斉唱なんですが、このレクイエムの完成度は本当に恐ろしい。捨て曲が一つもないです。
もう、死ぬまでに一回は歌いたい。
私、死ぬまでには、絶対、一回は歌いに行く、と決めている曲がふたつありまして、ヴェートーヴェンの第九とこの、モツレクです。
その前にモツレクは生で聞きに行かねばなあ(泣)。
難曲らしくてなかなか来てくれんですよ。来てくれたら何を捨てても聞きに行くのに(泣)。

心から歌いたい歌は多いです。けど私の場合、なかなか届かない。


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