JIGOKUNOMISOGURA

2001年07月25日(水) 久々に味噌蔵らしく。

きのう、久しぶりにまったり本屋に行って来ました。
買うべき本の目的はあったんですが、ちゃんと、その本も買ったんですが、買ったんですが。
駄目ですね・・・。
いろいろと目移りして、結局、5千円、飛びました。ま、いいんですが。
月の本題、1万から2万は確定出費に数えているので。
いろいろと楽しげな本を選びながら、これを読めるのはまだもちっと先になるのな、と思うと切ない。
忙しいんですよ。何げに。
(でも一冊は対談集だし、読んじゃいそーだなー)。

その本屋では、古本も置いてあったんですが、レジを済ませてさあ、帰るぞ。というときになんとなく眺めて、反射的に一冊。
『夜のくもざる』
村上春樹。単行本なので、平凡社です。
実は、ずっと買おう、買おうと思って、忘れていた本で。これはどうやら新古書だったみたいで、まま、綺麗な状態でほぼ半額だったので迷わず買いました。嬉しい。
この本は文庫で持っていたのですが、読み終わったとき、ああ、これは単行本で欲しい、と思ったので、文庫の方は人にあげてしまったんです。
文庫でもいい本ですが(表紙は文庫の方が好きです)、やっぱ保存となると単行本に分があるのですよ。
ハルキは割に読みますが、一番、出来が良いと思っているのが『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』上下(新潮文庫)。一番、やられたのが『羊をめぐる冒険』上下(講談社文庫)で、一番、好きなのはこの、『夜のくもざる』です。
どうやら、ハルキという作家が、こういう作家のようです(苦笑)。
『羊』はとにかく、ラストが。
この作家に、こんなに美しいラストが書けるとは思わなかったので、ちょっとびっくりしました。
ハルキは良く、強調点付きで「完璧な」とか「完全な」とかいう表現を使うので、それが好きではないのですが、こればかりは「完全な」ラストだと思いました。続きがない。
だから『ダンスダンスダンス』を読むまで結構、かかりましたね(苦笑)。
ちなみに私は『ダンスダンスダンス』はあまり好きではないです。

『夜のくもざる』は、無条件で好きですね(苦笑)。
けなす人の存在も理解できますが、そんなに必死になって擁護する気もないですが、でも好き(笑)。
とにかく、読んでくれとしかいいようのない本です。
こういうの書かせたら現時点、この人の右に出る人はいませんなー。
「ホルン」とか大好きなんですよ。これは読んだとき、ものすごくよく判ると思いました。
そうなんだろうなあ、と。
ちなみに一番、やられた話は「激しい雨が降ろうとしている」です(笑)。
やっぱり読んでくれとしかいいいようのない話です。

ハルキはネーミングセンスも好きで。
まあ、50歳過ぎた人のつけるタイトルだし、相応にオヤジだなー、と思いもしますし。客観的に見てハイセンスだとは思わないんですが、私の感覚に合っている。
私の感覚で、ピンと来るタイトルを付けるので、つい、タイトルで立ち止まってしまいます。
『世界の終わり〜』なんか、タイトルである意味、完成していると思うんですがどうでしょう。
『回転木馬のデッドヒート』とか『1973年のピンボール』とか。
いいタイトルだなあ、と思います。
私は好き。

ようするに、こういう作家なんですね。


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