| 2001年04月23日(月) |
こんな事をしている暇はあるのか。いやない。(反語)。 |
『世は〆切』 山本夏彦。文春文庫。解説・関川夏央。 『意地悪は死なず』 山本夏彦・山本七平。中公文庫。 『鍵』 筒井康隆自選恐怖小説集。解説・北野勇作。
読了。
体調を崩して、けれど寝むのにも倦んで、軽い読み物を欲してずるずる三冊。
私の部屋はカオスなので(苦笑)。 ああ、こんな本、買ってたんだと、ひょいと出てきた二冊。 夏彦の本は、たいてい、見つけたら買って、そのまま部屋に放っている。 面白いものを読みたいときに裏切られないもの書きは、取っておかねば。 夏彦の本はあったら大抵読む。 『意地悪は死なず』は対談集。けれどこの人の本が面白くないはずがないと思って買った。 専門外の分野でこう思わせてしまう人はあんまりない。 夏彦は「室内」という建築雑誌を40年出している。 その写真コラムで名が出た。 私は建築のことなど何も知らないけれど、夏彦だったら面白いだろうと疑いもせずに、その40年を簡単に綴った『「室内」40年』も買って読んだ。 これが夏彦調に云うところ、滅法面白かった。 こういうひとはそういない。
『鍵』 不愉快なものを書かせたら、この人の右に出る人はちょっといない。 私の中で、不愉快なものを書く作家のトップにずっと井上ひさしがいたけれど。 種類は違えど。まあ。神経を直接逆なでする気持ち悪さ。 さすが、日本一、怖い小説と、気持ち悪い小説を書いた作家。 表題作「鍵」は白眉。 ラストはいまいち。けれど、途中の表現で、私は筒井の書く不愉快さを甘く見ていたと思うほどの表現があった。これを書く作家なのだ。 「死に方」「衛生一号」「ふたりの印度人」「二度死んだ少年の記録」。
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