| 緑考 |
岡山の男性から、Hさんとの喧嘩について「助言」メール。
> 桜井さんがこの件に関していろいろな人に意見を聞くのは正しい普通の事です。 > むしろニュートラルで冷静だから出来る事かも知れません。 > 決して他人を巻き込んでる訳ではない。
> が、しかし、、、 > HP上で経緯を公開したり、H氏のメールをMLに丸投げするなんて事でヤヤコシク > してるのかもしれません。
とのことなので、説明する。
「彼の私宛メールに『MLと個別メールの2本立てでやると訳わからなくなるから、 会議で答えます』と返信した。だけど、会議では議論できなかった。だからMLで答えた。 丸投げはしてなくて、彼の問いにML上で答えた。
プライベイトなことを暴いているわけではないし、 彼は名前を出して書いてる『経済ジャーナリスト』(あれで!)なんだから、 いろんなところで言ってることややってることをあれこれ言われるのは覚悟しなくちゃいけないと思う。
あんまり『バカ丸出し』だからお情で『H』にしてやってる。 本当なら名前を出して書いてもまるで構わないと思う。」
> 緑さんと決裂したのも桜井さんのHPの問題が一番ではないでしょうか?
「そうです。『アーティスト西澤緑についても書かないでくれ』というので応じられなかった。」
そう言われて、緑さんと、岡山の男性について話したことを思い出す。 岡山の男性とは一時期メールとBBSでぐちゃぐちゃ言い合いになったことがあった。
緑さんはその様子を見て「時間の無駄だから無視したら?」と言った。 私は「うんざりするけど無視したくない」と答えた。「私って本当に優しいよね」と ロンドン時代の友人Tに言ったら「優しい。普通は無視するよ」と言われた。
実は時間の無駄だと切り捨てるのも、いやいやながら切らないのも、 どちらも自分の利益のためだ。 しかしその違いを理解できるだろうか。どちらが相手のことを考えているか。 だから私は岡山の男性もHさんも無視しない。私は本当に男に優しい!
この緑さんの発言を日記に書くのはプライベイトの暴露か?そうかもしれない。 しかし私は「否。緑さんの作品は『人との繋がり』が重要なテーマだ。 人間関係についての発言は、公に活動しているアーティストの発言として扱われても仕方が無い」と言いたい。
「アーティストとプライベイトの線引きにずれがある(だから一切書かないで)」と緑さんは言った。 私はアーティストはいつでもアーティストだと思う。線引きなどするのは間違っている。 そこを譲ってアーティスト自身が線を引いたとして、他人が描く線をコントロールすることなどできない。
これをロンドン時代の友人Mは「真理ちゃんの押し付けだ。緑さんには緑さんの考えがある」と言った。 私は「押し付けじゃなくて問いかけ、投げかけだ」と言った。 緑さんは「わからない、考えたい」と沈黙した。
「書くべきことは他にもあるはず。私のことには触れずに書いて欲しい」と緑さんは言った。 これは恐ろしく傲慢な発言だ。 Tは「これは緑さんの『お願い』だよ」と言ったが、こんなお願いをアーティストが、 もの書きになりたいと言ってる親友にするのかと驚愕した。 それは私が緑さんに「木や石や鉄を使わずに作品を作ってほしい」と言うのと一緒だ。
緑さんを傷つけた、嫌がることをしている、とMは言った。確かにそうだ。認める。 だが「いいよいいよ。緑さんの好きなようにやったらいいよ」と言うだけが友達か? 私はそうは思わない。他にそういう「見守り系」の友達がいっぱいいるならなおのこと、 友達として必要だと思うから発言する。
それを不必要だと考えた緑さんは私を切る。それだけのことだ。その程度の友人だ。 緑さんの中で離れようとする力が強くなった。 私の中でつながっていようとする力が弱くなった。こうやって人は離れていく。
人は私から離れていくばかりかもしれない。 それを私は受け入れる。これが私の愛憎表現、人とのつながり方だ。
私は間違っているかもしれない。本当は緑さんに「違うよ」と言って欲しいのだ。 でも緑さんは絶対に言わないだろう。
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2002年12月10日(火)
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