『エレファント・マン』,『Outlaw Japan』

 心を入れ替えるのは11月からにして、フラフラで出勤。
思考速度は通常の10倍ぐらい。「喋り方も随分遅いですよ」とW君に言われてしまう。

薄暗い劇場で眠りこけてしまったら、と心配した藤原竜也『エレファント・マン』だが、
一瞬たりとも見逃さなかった。時々目が霞んだけれど。
客席にはかつて同じ役を演じた市村正親も来ていた。
しかしどう想像しても醜い男には見えない。綺麗過ぎる。
ほとんど上半身裸でいるのだが、白いお尻も見た。もっと近くで見たい。
幸せな気分で帰る。今日は早く寝よう。

 と思ったら、Hさんから電話。編集長からのダメ出しで不安になったらしい。
「なんか怒ってない?」と私に聞くので「怒ってないよ」と言って提案をして差し上げる。
「わかったよ。こっちもFAX送っていいかな」と言うので「いいけど私もう寝る」。
「メールにも書いたけど、無理しないで。早めに言ってくれれば手伝うし」
「いや、私がやれと言われた仕事だから。そういう指示ではないのに二人ではやれない。」
「でも締め切りに遅れられると俺が困る」
「それは謝ったじゃん」
「いや、そういうことじゃなくて、ほんと無理しないで」
「ありがと」(そういうことじゃねえかよ)

FAXのリボン切れ、交換、ああもう。
「とっとと寝てください」と余白に書き込まれた10ページが届く。寝る。
2002年10月29日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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