ありふれた日常

2001年06月15日(金) 呼応、そして身体の一部

何もかも忘れてしまわぬように
ひとつひとつ確かめながら指でなぞる。
指の動きに呼応して握り返された手の温かみに
あなたが今間違い無く隣にいる事を知る。
泣いてしまうより先に、柔らかな眠りがあたしを包む。

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「ここを噛み千切ったらどれ位痛いかしら?」

「きっととても痛いんじゃないかな。想像も出来ないけれど。」

「噛み千切ってしまってもいい?」

「君が望むなら」

「ねぇ、あたしは本当にあなたを欲しているの。
 あたしが本当にと言えばそれは間違い無く本当なの。」

「君が本当にと言えばそれは間違い無く本当なんだと思う。」

「、、、あなたがいなくなればいい。」

「僕の血も骨も肉も噛み千切って飲み込んで、君の一部にするといいよ。
 君の全てで僕が動く。
 ほら、、、溶け合う音が聞こえる。ひとつになる音が。」

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at「dearest」
movie「グラディエーター」★★★★


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