ありふれた日常

2001年06月05日(火) 混乱と井戸

混乱してしまった回路をひとつひとつ組み立て直すには、
彼が本田さんに言われたのと同じように
僕も深い井戸に降りるべきなのかも知れない。
あまりに濃い暗闇に身体を置けば、
今よりは幾分楽に何かが見えるのではないだろうか。
自分の指さえ見えない濃い暗闇で、何かが。

現実の光の届かない、現実とは呼びがたい奇妙な場所で
僕はゆっくりと思い出さなくてはならない。
きっと、僕にもそうゆう時間が必要なんだ。
それが良い結果を導くかどうかは、理解らない。
けれど、今、僕はとても混乱していて、何をどうして良いのか
検討もつかないのだ。
だからまず、思い出そう。
そして、初めから組み立てるんだ。

しかし、残念な事に(あるいは理解りきっているが)
僕の家の近くには、枯れた井戸も、もちろん水のある井戸も
存在しないのだ。

さて、まず僕は何処へ向かえばいい?


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