おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
DiaryINDEXpastwill


2007年09月01日(土) 9月ですなあ

起床時には「ケロロ」はほとんど終わりかけ。
 コンビニでおでん70円均一セールだったんで昼飯はそれ。もうおでんの季節か。具をこんにゃくとか昆布とか大根とかつみれにすればヘルシーなくいもんとはいえる。
 で、昼からは広尾へ。
JICA地球広場でのシャンティ国際ボランティア会主催の「日本のハナシ、世界のハナシ〜子供向き落語会とカンボジアでの活動紹介」に出席。三遊亭 遊之介氏(前座名 三遊亭おまえ)の落語「浮世床」(子供向けということなので真柄十郎左衛門まで)を聞かせてもらい、カンボジアでの絵本を通じた識字率向上活動の紹介を聞く。目からうろこが落ちたのは、カンボジア人に衛生の大切さを教える絵本の紹介。今まで漠然と現地の人たちは生水飲んでも耐性ができてるだろう、と思っていたのだがやはり現地人でも腹壊すわけで、なら煮沸した水を飲むくらい誰でも知っているだろう、と思い込んでいたのは我々が幼少時から衛生・細菌についての基礎知識を刷り込まれているが故のおごりであるということ。現地の人々には生水を飲むことと、腹痛・発熱・下痢の間に因果関係があること自体わかっていないわけね。
 アホみたい、と思う人は江戸時代に田舎から江戸に住み着いた農民がほとんど白米だけといっていい食事で暮らした結果(江戸の農民にとっては白いおまんまが毎日ありつける、というだけで信じられない幸せ)、ビタミンB欠乏症・つまり脚気にかかっても食生活が原因と考えず、田舎に戻ると(つまり玄米や麦飯の生活に戻る) 回復したことを都市の空気の問題と考えていて結局は日露戦争にいたるまで無数の使者を出したことを考え合わせるといい。知ること・知る力を持つの意義に改めて啓蒙される。
 ここででれば3時だったのだが、遊之介師匠と落語の話(特に共通の友人である瀧川鯉朝師匠の話で盛り上がる)、代表の方にさらに詳しい話(特にポルポト時代に少年期を送った世代の葛藤の話。自分の両親を殺した人物に出会ってしまい、復讐を考えつつも「彼は殺さなければ自分が殺されていた」と考えて何とか怒りを静めて今日を生きている、という話。現在二十歳くらいのポルポトの末娘が今、名を隠していきているという話など非常に興味深い)を聞いているうちに気がつけば4時。活動内容が説得力ある足に地がついたものであることだと解ったのでサポーター(毎月2000円を寄付)になる約束をする。
 それからしんく亭へ向かうが駅を間違えて降りてしまい30分のタイムロス。結局上京してきたおかねやんには遭えずじまい。しんく亭を訪れるのは今世紀になって初めて・実に10年ぶりなのだがこの10年間にさらに強化された同人誌コレクションにあきれ返る。
 Otakutalker氏・うきゃ氏・でんでん氏(正式に挨拶したのは今回初めてだが金満商事で何度かお会いしている)とカードゲーム「ジャック・ザ・リパー」をプレイ。わしが入ったら一気に会話の品性が下がったと不当な指摘をされる。
 ゲーム後夕食。「牛角」経営の食堂へ。学生街にありそうなボリュームメニューが並んでいてうまそう。うちの近所にもできないかな。サイゼリアはもう飽きたぞ。
 ここにて解散。帰路に着く。これからはちょくちょくゲームに混ぜてほしいな。


べっきぃ