おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2005年11月16日(水) 落語鑑賞へ

 まずは業務連絡。
 独天氏から正式な謝罪をいただきましたのでここに氏の名誉を回復し、書込み禁止を解除いたします。私も侮辱的な言い方をしましたが御互い水に流しましょう。

 夕方5時40分に御徒町につく。小腹がへったのでアメ横で買ったたこ焼きをつつき、末代までの恥氏を待つが、急用の為こられなくなったとのこと。残念だが1人で上野広小路亭へ。

 客数はおよそ30名。まずは、元ボーヤンの総長だったという新人落語家・瀧川鯉斗君の「饅頭怖い」。まだまだ発声ができていないし(俺の方が声の通りはいい自信はある)キャラの演じわけができておらず、まだまだ金の取れる芸ではないが前回に比べたら一応は成長の後はある。後で聞いたところ今のところ持ちネタはこれと「新聞紙」だけとのこと。精進せいよ。

 次に本命・昇輔師匠の出番。今回はじめて知ったのだがねっからのロッテファンだったそうで、今年の優勝に大いに気炎を上げる。まあロッテファンなんて阪神ファンよりも茨の道というか平成元禄のこの世の中になんでそんな七難八苦を求めるようなマネを……という立場なんで一堂大目に見る。なんでも旧師匠の故・春風亭柳昇師匠に「お客も十人十色で色々な趣味の人がいるから噺家は高座で好き嫌いをいっちゃいけない。でもロッテファンといってもむしろ同情されるだけだからかまわない」とのありがたい教えを受けたそうな。枕に安藤三男そっくりの国勢調査員が夜な夜な押し寄せる、なんてネタ振られて俺1人爆笑。壇上の昇輔さん、俺のほうを見てにやりと笑う。狙撃なんて反則というか光栄というか。しかしプロフェッサーギルが昇輔さんと対決する姿を想像して笑わずにはいられんでしょう。
 で、本題は新作落語「おとうさんの城」。蛍族のおっさん達がボロアパート借りて(快楽亭ブラックが自殺した部屋なんで安い、とまた無茶なネタ振り)憩いの空間にするのはいいが、だんだんみんなの我儘が見えてきて……と『黄昏流星群』のようなペーソスあふるる一席。
 「じゃあ、『週刊漫画』を駅に捨てずにもってきてもいいんですか!」
 「ええ、私は『週刊漫画ゴラク』を毎週買ってきますよ!」
 のあたりリアリティがあって笑えた。

 続くは瀧川柳好師匠の「壷算」。前座の鯉斗君と二つ目の昇輔さんの実力さほどではないが真打の本領発揮。おっさん3人しか登場人物はいないのになんとも艶というか色気が感じられる。是非とも今度は廓はなしが聞きたいもの。

 最後に昇輔師匠の古典「宮子川」。将棋に夢中の生真面目な若旦那と、幼馴染の向いの娘を早とちりのおじさんが無理やりくっつけてしまうラブコメディ。娘さんの可愛さはともかく色気がまだまだなのが残念。

 で、トリに重大発表。来春5月に昇輔師匠ついに真打昇進・襲名披露!パチパチパチ……といいたいところでしたが、実は柳好さんが枕に「皆様もご承知のとおり……」と話しちまった。いや薄々というか内々二というか知ってましたけどさあ。こう格好よくいかないというかドジというか♪シャープにいかないB級アクションというのがやはり我らが昇輔さんらしいところ。

 その後は恒例・「さくら水産」にて打ち上げ。落語マニアのオッサンばっかし集まってコアな落語業界の月旦と「パリーグと落語の行く末」について話に花が咲く。ここで前から考えていたのだが、落語を教えてもらえるカルチャーセンターのようなものは無いか、と相談する。小学生時代かなり自分流ではまったことがあるのである。昇輔氏によるとあることはあるけどやっぱし江戸前落語で講義料月一回・半年で2万円はするとのこと。どうするかなあ。


べっきぃ