おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2005年10月01日(土) |
THE BAD NEWS BEARS! |
本日・明日共に休日出勤。10月にはいったのにまた暑さがもどってきておかげで風邪もぶり返してしまいました。 まあ色々ありましたよ。懐かしい顔ぶれに合えるのはいつものことですが、婚約を破棄されたり(笑)。 4時過ぎに帰宅できたので「がんばれベアーズ・ニューシーズン」を見にいく。 なんといっても前作「がんばれベアーズ」はわしにとってオールベスト10ン入るほど好きな映画で、ヒロイン・アマンダを演じるテイタム・オニールは洋画における私の初恋の君といってもいい存在・安易にテイタム萌え〜と呼ぶのもはばかれる作品なわけです。 そういうわけである意味気楽。何しろどう考えても前作以上に面白くはなりえないわけですから。とりあえず前作の脚本になるべく忠実にしたということですし、どれだけ前作の面白さを損ねずにリメイクできるか、の一点に尽きるわけです。 で、総合評価。悪くはないです。少なくとも先日のSENENSWORDSの1万倍は面白い。ここまでやるか、というくれい前作のエピソードをなぞっている。いたよなああの喧嘩っ早いチビとかだらしないデブとかデータバンク役のひょ路メガネとか。しかし前作の面白さには10分の1もおよばない。 こりゃなぜなんだろう、それともかつての「べアーズ」の面白さと思っていたのは所謂記憶の結晶化作用というやつかと考えつつ、帰り際に前作「ベアーズ」のDVDを買って鑑賞すること2時間。
ご存知のとおり(ご存知でない方には以下ネタばれ)「ベアーズ」は最後の試合に負けて終わる映画だ。しかし、最終試合の中で主人公・ベアーズの監督のバターメイカーが少年野球の本道・勝つためだけの野球から楽しむための野球に目覚め、あえて勝てる采配を捨てる。しかし最終試合の奮戦振りを称えて敵チームが送るエールがタイトルになっている「がんばれがんばれベアーズ!」だ。本来負けチームへの囃子文句のはずのこの台詞がラストのシーンでは文字通りの誉め言葉に聞こえる。この終わりかたは「ニューシーズン」でもかわらない。旧作の脚本を徹底的になぞっている。 そこで両者の違いになるのは旧作「ベアーズ」がベアーズメンバーと同年代の子供達と、かつて野球少年だったその親達を対象に作られているのに対し、「ニューシーズン」は子供時代にベアーズが好きだった大人たちを対象としているということだ。 そのために旧作「ベアーズ」ではかなり分かりやすくきめ細かく描かれていた価値にこだわった野球の汚さつまらなさの描写が、「ニューシーズン」ではすでに周知の事実として扱われ必要最低量しか描かれていないのだ。 そのため「試合に負けても全員で野球を楽しんだベアーズの勝ち」というこの作品のテーマ「少年野球は少年のためのもの・楽しむためにやる」という点がぼやけてしまっていることにある。おそらく「ニューシーズン」を旧作を知らない子供達に見せたら「最後にベアーズが負けてつまらない」ということになるだろう。なぜ負けたベアーズがビールかけを本気でやれるのかは伝わらないのではないか。 リメイクであっても作品のメインテーマを描くことに手を抜いていいわけがないと思うのだ。 もう一ついえば旧作ではラストシーンに絶妙のタイミングであの誰でも知っているテーマソングが入り、「真の勝者」ベアーズを称えるのだが、「ニューシーズン」ではこれがなく、そのかわり相手チームの保護者が「アレを精神的勝利というのよ」なんて言わずもがなのことをいってくれる。メインテーマは語るものではなく見せるものではないのか。 とかなんとかいっても両作の最大の差はやっぱテイタムが出ているか、につきるよなあ。「ニューシーズン」でも本当に野球のできる女の子じゃなくてテイタムに匹敵する魅力的な美少女を発掘してきて欲しかったよなあ。
追記.ところで今日の題名は「ベアーズ」の原題。つまりはそのまま訳すと「くたばれベアーズ!」とでもなるところ(また、前半でベアーズがボロ負けすると相手チームから正に「くたばれ!」の意味ではやし立てられる)を、ラストで相手チームがBADNEWS BEARS!と本気でエールを送ってくれる、ここをもってはじめて「がんばれベアーズ!」と訳せるわけですね。やはり昔の名作は邦題を含めて名作だな、と思う。今だったらバッドニュースベアーズなんてなんだかさっぱり分からないたいとるになっていたのか。
べっきぃ
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