おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2005年08月17日(水) |
谷甲州『電子兵器奪取』読了 |
実は5月にでていたのを昨日始めて本屋で発見。 内容は「米軍の新兵器VT信管を夜襲により奪取する」の一言に尽きる話だが、以前4巻ばかり続いたニューギニア攻防戦の登場人物がほとんどで面白い。史実ではマリアナ沖海戦まで秘匿され、実戦使用を禁じられていたVT信管。しかし本シリーズではニューギニア攻防戦において日本軍がレーダーの組織的運用に成功したおかげで連合軍に対する航空撃滅戦に成功し、制空権確保が危うくなった米軍がVT信管の実戦投入を行ったところ実被害にあった日本軍搭乗員の間に謎の新兵器登場の評判が広がった、というあいかわらずの「ボタンのかけはずし」の巧さ。 ただまあ誉めてばかりいてもなんなので、1943年後半の段階で日本軍が銀河を実戦に試験投入しているのに、米軍は相変わらずP40を使っているあたり『覇者の戦塵』シリーズとはいえ日本軍のご都合主義で動く仮装戦記トイウガキの自己満足せんずり小説のジャンルであるに過ぎないのだなあと痛感(だったら連合軍側のP51の登場が早まってこそ公平だろうに)
べっきぃ
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