おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2005年02月10日(木) |
司馬遼太郎『アメリカ素描』読了 |
確か10年位前に読んだはずなのだが内容すっかり忘れている。 司馬遼の『街道を行く』シリーズは歴史エッセイとしては面白い(間違いも多い)のだが旅行記としては二流と思う。つまりコレを読んだからといってアメリカに行って見たいな、という気がおこらない。 この理由としては『街道』シリーズが別に現地に行かなくても書ける、司馬遼の内面知識だけで書かれているからではないか。 さらにいえば司馬遼は風景に興味を示さないし、偏食家であるため食べ物にも興味を示さない。ここんところが旅行記として「行きたい」欲を駆り立てられないところだろう。食事描写の少なさは司馬遼作品全体にいえるところで思い出せる限りでは『坂の上の雲』で秋山真之が蚕豆ぼりぼりやっているシーン、『花神』で村田蔵六が豆腐食っているシーン、『尻喰らえ孫市』で猪鍋食ってるシーンくらいしか思い出せない。そして前者二つは到底食欲をそそられるものではない。 まあ司馬遼はそういうところに値打ちのある作家ではないからどうでもいいといえばいいのだが。
べっきぃ
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