おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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| 2004年10月25日(月) |
早川いくを『変な生き物』読了 |
給料日なもんでついつい本屋で目に留まった本を購入。 わはは莫迦たれー! オオグチボヤ・クマムシ・ムカデメリベなど実在する妙な生物を集めた「私説博物誌」なのだが、なんちゅうか作者のセンスというか感性がモロわしらと同世代。 例えば「シロアリ化学戦闘員」。これはシロアリの中でも戦闘に特化し、毒液を吐くのみに形状が進化したものであるが、そのキャプションが「サイボーグ戦士誰がために戦う」。このおっさん、かけてもいいが「加速装置」のことを「かそくすおおぉぉち」と発音しますよ。 さらにカスザメの解説。このサメは海底にへばりつき、目の前を通りかかった獲物に襲い掛かる。「その間わずか0.2秒。ちなみに次元大介の早撃ちは0.3秒。次元よりも早いのだ」 ……いやね。日本人たるもの「ルパン三世」を知らない人はいません(と思う。知り合いにブラックジャック知らない人いたからやや気弱)相方の次元もほぼ同等の知名度だろう。だといってもいやしくも生物学書、せめて「ルパン三世の相棒、次元大介〜」『アニメ『ルパン三世』の次元〜」と一応はワンクッション置くのが大人の作法ではなかろうか。 まあ全編こんな調子なので秋の夜長の暇つぶしにちょうどいい一冊。
べっきぃ
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