おぼしきこと言はぬは腹ふくるるわざ
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2004年10月09日(土) 『PLUTO』読む

 やれ地震だ台風だ福原遷都だ平家の都落ちだと騒々しい今日この頃皆様いかがわしくお過ごしでしょうか。
 こんな日は一日おこもりさん。旅日記少々書く。で、台風の目を見計らって買い物へ。食料のついでに本屋によって浦沢直樹作『PLUTO』一巻購入。
 いやいや今日日久々に大笑いしたギャグマンガなり。
 あ、一応説明しておきますと、これは鉄腕アトム「史上最強のロボット編」(マッドサイエンティストに作られた100万馬力のロボット・プルートが博士の頭脳の優秀さを示すためにアトム含む世界の7強とされるロボットに次々と戦いを挑む話)のリメイク版。この原作、手塚治虫自身が「ロボットプロレスを無理やりやらされて実は大嫌い」と建前ではいいつつ実は大好きな話で(さもなきゃあんなに面白いはずは無い)。本編ではプルートを逮捕に赴いて必殺技の電流攻撃を食らわすところ真っ二つに裂かれたドイツのロボット刑事ゲヒリトが主人公。(以前の日記で「目玉がミサイル」と書いたけどあれは勘違いで別のシリーズのロボットの技)
 いやね、浦沢のシリアスな絵で、MONSTERばりの堅い展開で「スイスのロボット・モンブランさんが何者かに破壊されました」とかニュース速報は言ったり、破壊されたロボット警官の奥さん(当然ロボット。しかも典型的手塚の雑用ロボットのデザイン)が泣きはらすシーンなんてやられちゃ笑うしかないでしょう。世の中クソ真面目な顔して噴くギャグほど面白いものは無い、てやつで。
 ようやく執事ロボット・ノース2号とかトルコの力士ロボット・ブラントとかまともになってきたと思ったら最後の一こま、日本の小学生(と思しきアンドロイド)に向って「君がアトム君だね」と来たもんだ。
 これやっぱ連載読むしかないのかなあ。


べっきぃ