つんつん日記
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2002年11月29日(金) 戦後の嘆き

戦後ほどない沖縄でのこと。

三線の上手な少年がいた。

彼は寂しそうな顔をした青年と出会う。

少年は…得意の島唄で青年を慰めた。

徴兵され前線に赴き…生きて帰ってきた故郷沖縄。

しかし…家は跡形もなく…家族は皆死んでいた。

青年の唯一の友が少年だった。

後に…少年は島唄の名手となる。

世界的に知られる登川誠仁さんだ。

登川さんは青年の言葉を元に歌を作った。

島唄の名曲「戦後の嘆き」の誕生だ。

『故郷に帰り着いてみれば…もとの姿はない。
…こんなに変わり果ててしまって…これが戦争というものか…
…ここにあるのは涙ばかり…』

代表曲だが…登川さんはステージで歌わない。

「青年のことを思い出すと涙で歌えない」。

しかし…昨年…CDのレコーディングで…
…「戦後の嘆き」を歌うことになった。

即興の名手…登川さんは曲の最後に…即興で歌った。

“私は誰も恨まない。ただ、戦を始めた者だけを恨む”と…。

静かな怒りがほとばしった瞬間だ。


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