うめきを上げている。
必死に外に出ようとしている。
外に出て、何をしようとしている。
外に出て、お前は何を見る。
・・・・・・・・それは全てお前が決める事だ。
これからの人生、お前のものだ。
ただ忘れるな。
俺の遺伝子が組み込まれている事を。
お前も俺を受け継いだ人間なのだ。
さあ、肺に酸素を入れるがいい。
そして叫べ。
この世に出た事をお前自身が誇示しろ!!
生の証を、今立ててみろ!!
『生まれましたよ〜。』
『ど、どっちですか?』
分娩室の前で、今か今かと待っていた俺は思わずそれを聞いてしまった。
『うふふ。元気な・・・・・・・・・・・・・』
どっちだと思う?
イライラするだろ(くす)
ごめん殴らないで(汗)
『男の子ですよ〜♪』
また男かー(汗)
思わず倒れこんでしまったのは内緒。
だって確実に女だと思ったんだもん(涙)
『あらあら。旦那さん、どうしたの?』
『い、いえ・・・。』
『もしかして女の子だと思った?』
『・・・・・はい。』
『上の子って男の子だっけ?』
『ええ、男です。』
『ニギヤカになるわよ〜。』
なるでしょうね(T_T)
『名前決めてあるの?』
『ええ、まあ・・・・・・一応。』
『そう。じゃあ奥さんとゆっくりお話してらっしゃい。労わってあげてね。』
『はあ、どうも。』
分娩台の上に妻がいた。
その上には、俺の第2の分身がおっぱいを含んでいる。
『おう。・・・・・・頑張ったな。』
『ふふ、ありがと。』
頑張る、という言葉が嫌いなくせに、それ以外の言葉が出てこなかった自分に苦笑してしまう。
『こいつ、男だって?』
『うん。かわいいね。』
『尊と似てるな。』
『兄弟だもん、当たり前だよ(笑)』
『ああ・・・・・そうだな。当たり前だな。はっはっは。』
俺が2児の父・・・・・。
ホント?実感が湧かない。
こいつの父親が俺?
こそばゆいような、照れ臭いような・・・・・ふふ、何か変な気分(苦笑)
『名前、何にする?』
妻の一言で我に帰る。
『おおっと。そうだった!』
『何か考えてる?女の子しか考えてなかったもんね。』
『うん。柊の字で¨しゅう¨は?』
『それ、先輩のお子さんでいるわ。』
『マジで!?うわー、それしか無いと思ってたんだけどな〜。』
『じゃあマナト君は?』
『どんな字だそれ?』
『真の愛の人。』
『真の愛の人・・・・・・・真愛人。マナト・・・・・・真愛人。・・・・・・?』
『真の愛人かい(汗)』
『だめかな?』
『ダメって言うか・・・・・・・ダメだろ。それは。』
『うーん。』
『うーん。』
というわけで名前はまだ決まってませんが、無事に元気な男の子が産まれました。
心配して下さった方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
今日から2児の父♪
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