無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年11月22日(月) 『ハウルの動く城』動く!/夏目義徳『クロザクロ』1巻

 『ハウルの動く城』の初日、二日目の動員&興行収入が、邦画史上最高となったとか。動員は約110万5000人、興収14・8億円。洋画の最高収入『マトリックス リローデッド』の22億2000万円には及ばないが、ロングランがまず確実、リピーターも望める『ハウル』が今後さまざまな記録を塗り変えて行くであろうことは容易に想像がつく。最終的に400億円は行っちゃうんじゃないかな。既に50カ国からのオファーがあり、アメリカ公開版は『モンスターズ・インク』のピート・ドクター監督が監修を務めることになっている。公開間もないというのに既に「留まるところを知らない」雰囲気ができあがりつつある感じだ。
 でも、昨日のダイヤモンドシティでの観客の様子を見る限りではそんなにヒットしてたって印象はない。レイトショーではあったけれども、なんたって半分くらいしか席が埋まってなかったのである。もっともあそこはもともと交通アクセスがやたら悪いとこだし、なんたって場末だし、ここでのヒット状況だけで全体はとても測れはしないのだけれども(場末と言ったが、それでもおととい山口の湯田温泉で見かけた、ラーメンの金龍の上が映画館になってたうらぶれぶりよりは何十倍も立派なのである)。
 福岡近辺にお住まいのみなさま、ゆったりと『ハウル』をご覧になりたいのなら、ダイヤモンドシティのワーナーマイカル福岡ルクルにどうぞお越しを(^o^)。
 映画のヒット自体はめでたい限りなのだが、心配なのはこれからのジブリの動向である。何と言っても宮崎監督はもう63歳だ。既に次回作の準備に入っているとは言うが、1作仕上げるのにどうしても2、3年はかかる以上、あと長編映画が作れるとしても、年齢的に3、4本が限界ではなかろうか。『ハウル』の出来を見る限り、失礼ながらちょっとボケも始まってる可能性だってある。これまで同様、宮崎駿におんぶにだっこで、後進を育てていけないのならば、やがてジブリ製作の作品にだってその魅力に陰りが見えてくるのは自明の理だと思う。
 もっとも、先日、アニマックスの『広島国際アニメーションフェスティバル』の特番に出演していた高畑勲監督が、「我々は長編アニメを作ることで観客と向きあってきたが、世界各国の短編をこうして一度に見られた経験は大変おもしろかった」旨の発言をしていたから、スタジオジブリもこれから短編を製作するようになるかもしれない。これまでにも『そらいろのたね』とか、三鷹の森ジブリ美術館でしか公開してない『めいとこねこバス
』、『くじらとり』、『コロの大さんぽ』などを製作しているのだから、決して不可能ではないと思うのだが。いっそのことテレビシリーズを立ちあげてくれると嬉しいんだがなあ。
 毎週、ジブリの新作がテレビで見られるなんて、すばらしいとは思いませんか?


 休日の合間に一日だけ出勤するのもかえって疲れる感じである。
 山口行きに練習に映画と、やはりかなりカラダを酷使していたのだろう、朝目覚められずに10分ほど遅刻。しげもカラダが動かなかったので、タクシーで出勤しようとしたのだが、朝の時間帯、うちの近所のタクシー会社、たいてい車が出払っているので、なかなか捕まらなかったのだ。
 遅れてきたので、「大丈夫ですか?」と同僚がやたら心配してくれる。何しろうちの職場、60人とちょっとの小ぢんまりとした所帯だってのに、現段階で5人も病気休業者が出ているのである。ここで私まで倒れたら、仕事がどれだけ滞るか、見当もつかないのである。特にトンガリさん関係(^_^;)。
 そのトンガリさん、今日の会議でも同席はしていたものの、ずっと背中を向けたままで声をかけても返事をしようともしなかった。もう何をか言わんやであるが、もはやどうしてこの人がクビにもならずに仕事を続けられているのか、七不思議の域に入りつつあるのである。


 しげの舞台衣装やら靴やらを探しにキャナルシティへ。しげは「スポーツオーソリティー」へ直行したが、私は「福家書店」へ。しげから「何もそんなに時間を短縮しようとしなくても」と言われたが、舞台用の衣裳なら担当は鴉丸嬢だから、私は一緒にいても意味はない。「これどうかな?」と聞かれても返答のしようがないのだ。
 福家書店で本を物色しながら待っていたら、しげが青い顔をしてやってきた。かなり気分が悪そうだったので、映画を見ようかと言っていた約束はキャンセルすることにする。「仕事場にお土産を持って行く。ここんとこずっと休んでて迷惑かけてるから」と言うので、「ラ・ブーン」に回るが、しげが目当てにしていた『どこでもいっしょ』のショップが潰れてしまっていた。仕方なくNHKグッズの店に回るが、しげは「オレの好きな店がどんどんなくなっていく」とショックを受けていたようである。キャナルシティはミッフィーグッズの店もなくなってしまっていたが、ホントに繁盛しているのだろうか。

 帰宅して、「チャンネルNECO」で漫然と『気になる嫁さん』や『このこ誰の子?』、『テニス少女夢伝説』『ファイヤーマン』『ゲートキーパーズ21』など。いちいち感想書いてはいられないけれど、懐かしの大映ドラマ、どれを見ても同じに見えるにもかかわらず目が惹きつけられてしまうのはなぜなんだろう。出て来るアイドル、殆ど2線級のブス子ちゃんばかりだというのに(山口百恵は例外中の例外だったのである)。
 DVDで北野武版『座頭市』など見返しながら就寝。


 読んだ本の感想、小説もマンガもなかなか書けないが、一冊だけ。
 夏目義徳『クロザクロ』1巻(少年サンデーコミックス)。
 ベースはやっぱり『デビルマン』なのは、人間のさらに上位の存在としての「悪魔」を設定し、「食物連鎖」のネタを出してきていることからも察せられるのだが、悪魔の種子にとり憑かれた主人公が、もとのからだに戻るためにハンターの少女に正体を隠して近づくシチュエーションに新味がある。家族や知人が食料としての「肉」としてしか見えなくなっていくのもスリルがあっていい。多分その「食料」を人間から悪魔へとすりかえていくことで主人公が助かる道を探っていこうという展開になると思うのだが、さて、「救いのあるデビルマン」となりえるかどうか。『トガリ』のときよりずっと絵も上手くなってきているので、今後の期待も大。ぜひ長く続いてほしいものである。

2002年11月22日(金) 最上の味と最低の映画/映画『恋に唄えば』/『ブラックジャックによろしく』3巻(佐藤秀峰)
2001年11月22日(木) 親の死にメよりアニメ/アニメ『ナジカ電撃作戦』MISSION 007/『MISTERジパング』7巻(椎名高志)ほか
2000年11月22日(水) 今日は眠かった……イツモのことだけど/『ルパン三世カルト2001』ほか



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