無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年04月24日(土) 『CASSHERN』とヘンなメール続報。

今朝はトリアス久山で「わくわく動物ふれあいランド」(だったかどうか名前は忘れたが、要するにそういうもの)に行く予定だったのだが、いつものしげの寝坊のせいで結局中止。起こしても起こしても「うーん、もう起きてる」とか寝言を言うばかりで、いっかな目を覚まさないのだ。どれくらいしげが寝惚けていたかというと、「うどん食うか?」と言っても「食う」と返事をするだけで目覚めないことである。あの、食欲だけは普通の人間の3倍はあって、寝ていても匂いさえすれば起きてくるしげが何としたことだろう。
 しげが起きてきたのは午後3時。だからどうして平気で14時間も眠れるのだ。寝ようったって眠れるもんじゃないぞ。あああ、せっかくラマに触れるチャンスだったのに。


 どこにも出かけないのもサビシイので、前売券を買っておいた『CASSHERN』を見に、キャナルシティに行く。
 しかし見事なくらいに若いカップルばかりで、オタクっぽいやつが殆どいない。初日ということもあるのだろうが、満席で、座れない人は次回に回されているようだ。この感じだと、かなりヒットしちゃうんじゃないか。恐るべし宇多田の夫。
 でも、映画を見たあとの若い人たちの感想は「わかんね〜」とか「まじめ〜」である。見事なくらい「戦争反対」スローガン映画だったからなあ。アニメの『新造人間キャシャーン』とは明らかに別もの。けれど昨日見た『コナン』に比べりゃ、今の私にはどんな映画もおもしろく見られてしまうのであった。思いが上滑りする映画というのも若さの証明だし、何の思いもない映画よりは数段マシである。
 「宇多田の夫ってこんな仕事してたんだ〜」と言ってた人もいたが、いつまで経っても「宇多田の夫」としか認識してもらえない紀里谷氏もチトかわいそうである。大評価まではしないものの、そこそこ映画が撮れることはわかったんだけどね。情に流され過ぎてまるで大林宣彦の初期作品を見るようではあったが。
 帰宅してネットニュースを見ると、実は『CASSHERN』にはGLAYのTAKUROとHISASHIが「ほんの一瞬だけ」出演しているとか。この客の多さはそれを確かめる意味もあったのかも。


 先日、ヘンなメールが来たってことを日記に書いていたのだが、そのあとすぐに受信拒否しちゃってたので、「続き」があるとは全く知らなかった。かなり広範囲に渡ってばら撒かれていたものらしく、交際を求めているわりには随分活動範囲の広い方のようである。
 もう正体はバレちゃってるので、フルネームでお名前も紹介しておきましょう。
 最初のはこないだもアップしたものだが、ほぼ同じ内容だが文面が私のところに来たものとはちょっと違っている(誤字もあり)。

> 「突然ですが、私の月収85万円です。その中の20で契約しませんか?
 急ではありますが連絡させて頂きました。私は関係を求めています。それによる代価として金銭が発声するのも覚悟しています。条件は色々とリードして欲しい、一緒にいる時間を月最低二回。以上が私の望みです。私自身既婚者と言う事もあり、貴方が既婚者である私とでも問題がなければ。代価として月に20万円サポート致します。それで契約関係になってはいただけないでしょうか?興味頂ける内容とは思えます。まず明日はお手すきでしたらお会いしてみませんか?場所は指定して頂きたいので、どこにお住まいかお教え願えますか?明日の場所は指定して頂いて結構です。場所指定と共に返答お待ち申し上げております。 小野愛」

 私のところに来たのをもう一度掲載すると、以下の通り。

>「急ではありますが連絡させて頂きました。私は関係を求めています。それによる代価として金銭が発生するのも致し方ないと考えています。条件は癒しと開放、月最低二回。以上それが私の望みです。既婚者である私とでも問題がなければ。代価として月に20万円のサポートをお約束します。上記を踏まえた上で契約関係になってはいただけませんか?興味頂ける内容と思います。まず明日お手隙でしたらお会いしてみませんか?場所はご指定ください、重ねてどこにお住まいかもお願いします。」

 日付けは私のところに来たものの方があとなので、誤字などを訂正したものであろうか。何日にも渡って送り続けたということは、「反応した」人もいたのであろう。馬鹿はいるねえ。受信拒否をせずに単に放置しておくと、次のようなメールが来るらしい。

> 「返答が無いのは提示額のせいですか?50万円ならいかがでしょうか?
 初見で50を用意するのは私にとっても難しいので、一度お会いして貴方の値踏みさせて頂きたいのですが。それを了承して頂けるのなら、50用意する事も悩みません。どうですか、それで契約は無理でしょうか?それとも明日はお忙しいですか?出来ましたら、夜が希望なんですが。都合のいい時間もしっかり確認したいのですが。」

 だからどうしてどこに住んでるのかもわからん相手の「都合」を勝手に決めつけるかねえこのひたー。しかも「値踏みする?」。顔のことか、それとも一回「お手合わせ」ってことかい。自分を信用させる手段というものが全くと言っていいほどないねえ。けれど「詐欺」というものは決して高等な手練手管は要しないのである。こういう馬鹿なメールに引っかかる程度のアタマの持ち主だからこそ簡単に騙せるわけで、怪しい宗教の教祖なんかがたいていいかがわしい格好をしているのもそのためだ。だからまあ、こういうのに引っかかってイタイ目に合うやつもやっぱり「自業自得」ってことになっちゃうんだけどね。
 で、これで返事しないで終わりかと思うと、まだ続きがあるんだって。


> 「言いづらいのですが私の条件を飲んで頂きたいのです。
 条件は二つ。一つは貴方の顔の写真をお会いする時のために確認としてお願いしたいというのと。もう一つは、私の持っている携帯電話は主人名義の物なのでアドレスをお教えする事はかないません。当日にお会いする時はこのパソコンからメールする事が出来ないのと、電話番号にしても携帯のアドレスと同様教える事はかないません。ですからお会いする時に連絡手段として『ある出会い系サイト』へ登録して下さい。そこで私は「約束の人を待っています」と登録しています。そこで当日はそこで連絡とりあいおちあいましょう。それと顔は伏せさせて頂きましたが、私は身体には自信があります。これが証拠になると思いますが。どうでしょうか。」

 これと一緒に何やらの写真が送られてくるらしい。しまった、ここまで待っていればよかったかな。けどこれでこのメールの正体が分かりましたね。「出会い系サイト」に登録させることが目的で、あとで馬鹿高い使用料が送られてくるという仕掛け。「人妻」って設定も、本当はありもしない自宅の電話や携帯を教えないための口実なわけだねえ。
 本人はうまい手のつもりかもしれないけれど、さすがにどんな馬鹿でもここで気がついて「これは怪しい」と思うんじゃなかろうか。でも千人に一人くらいは馬鹿の上を行く大馬鹿三太郎がいるかなあ。
 次がいよいよ最後のメール。

> 「今、すませました。
 □□□-□□-□□□-□□□□□□□□□.□□□に空メール送ると無料だそうです。登録したら一報ください。主人が携帯をチェックする前に登録の確認をしたいのでお願いします。お金は明日の朝、銀行に立ち寄り用意します。では、明日。いい時間を過ごせるの期待してます。」

 「行く」とも何とも言ってなくても勝手に話を進めるのだね。こういう女と付き合いたいという男がこの世にいるとも思えんが、世間って広いしね。これに引っかかって、イタイ目に合ったって人、いないかね。いたら見てみたいよ、どんな人か。

2003年04月24日(木) メモ日記/マクドな夜。
2002年04月24日(水) しげ伝/『人生は五十一から』(小林信彦)ほか……“NEW”!
2001年04月24日(火) ギャグマンガの地平に/『相原コージのなにがオモロイの?』ほか



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