無責任賛歌
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| 2002年09月29日(日) |
やっぱり被害に合うのはしげ。/アニメ『サイボーグ009・地上より永遠に』/DVD『マジンカイザー』第7巻最終話ほか |
しげのパソコン(ぴんでんさんから譲って貰ったやつである)が、突然起動しなくなった。 「なんで?」 と聞くと、「原因が分ってりゃ直してるよ」。 ごもっともである。 よく分らないが、システムを復帰させようとしたら起動自体しなくなったとか。パソコンに関しては私は全く役に立たないので、「ふーん」としか私には言えないのだが、それがまたしげのカンに触るらしく、やたらイライラしている。 「これじゃ、アンタのパソコン使って作業するしかないじゃん」 しかない、ってどういう意味だよ。オレの持ち物には触りたくもないってことか。腹は立つが、本気で困ってるのを怒鳴るのも何だし、まあ、がんばってみれば? とだけ言っておく。冷たいようだが、役立たずが口だししたってロクなことにゃならんから仕方がない。 「どうしようかなあ、よしひと姉さまか、ぴんでんさんに相談しようかなあ」 ……相談したって、パソコン上で操作してどうしようもないなら、業者に修繕してもらうしかないような気がするんだがどうなんだろう。でも案外「コードが抜けてた」とかそんなオチがつくんじゃなかろうか。 それじゃまんま『電脳炎』だけど。
唐沢俊一さんの27日付の『裏モノ日記』の記述に、鮎川哲也の訃報に関して、唐沢さんも探偵小説専門誌『幻影城』を読まれていたことが書かれていて、嬉しくなる。 もちろん、徳川夢声の『ポカピカン』の朗読までやっちゃう唐沢さんが『幻影城』を読んでいらっしゃらないわけはないのだが、実を言うと、『すごいけどヘンな人』の林不忘の章で、彼の弟である地味井平造に一切触れていなかったことが、やや不満ではあったのだ。 もちろん、今や本当に幻の作家と化した地味井氏のことを知る者は数少ないし、触れてどうということもないことは重々承知してはいるのだが、それを言い出せば、林不忘(or牧逸馬or谷譲次)だって忘れられている。四男である長谷川四郎の名前は挙げているのだから、やはり片手落ちだなあ、という印象は拭えなかった。失礼な話ながら、地味井氏の存在を唐沢さんはご存知ないのではないかとまでカングってしまったのだ。 それが、今回、地味井氏の名前を、鮎川氏が発掘した幻の作家の筆頭として唐沢さんは挙げてくれていたのである。私の喜びがいかばかりのものだったか、お察し頂きたい。
現在のミステリブームは、良かれ悪しかれ横溝正史の影響化にある。 松本清張以降の社会派推理流行のために、一時期その活動を休止せざるを得なくなった反動で、横溝正史の復活は必要以上に高く評価されすぎたキライがある。新本格の作家たちは、横溝正史のケレン味しか踏襲してはいない。あまつさえ「社会派ってなんだったんでしょうね」とトンチンカンな発言までしている始末である。当の横溝正史が松本清張はしっかり評価していると言うのに。 鮎川哲也は、社会派の台頭に乱歩も正史もへしゃげ、高木彬光すら変節して社会派にすり寄った中で、ほとんど唯一と言ってもいいほど動揺しなかった作家である。一時期は角川文庫で絶版状態にあった鮎川氏の作品群が、今は光文社文庫その他で手軽に読めるようになった。 未読の方にはぜひお勧めしたい。その超然とした筆致が、あなたの真のミステリにかつえている心をきっと癒してくれるだろう。
昨夜の飲み会で体力を使い果たしたのか、朝、起きられない。 『龍騎』も『どれみ』も『ぴたテン』もしばらく見てないなあ。いや、見なきゃイカンと言うものでもないが、テレビQ、テレビ東京系のくせしやがって、東京でやってるアニメを以前ほどは放送しなくなってるんである。たまに放映されてても、深夜で起きてられないし(ビデオに録りゃいいじゃんと言われるけど、たいてい他に録るやつがあって重なるんだよ)。おかげで『あずまんが大王』はDVD買うはめになったぜ。 それはともかく、一応、目が覚めはするのだが、ダルさが全身にこびりついてる感じで、また眠りに落ちる。そしてまた寝るのだ。そんなこんなで3時ごろまで過ごす。なんかまた精神的に参ってたのがカラダに来たのかなあ。でもチックは出てないから大丈夫だとは思うんだけど。
しげ、練習から帰ってくるなり、「かき氷作って!」と叫ぶ。 何でいきなり、と思うが、しげに理屈はない。急に食べたくなっただけのことである。 「自分で作りゃいいじゃん」 「違うと! アンタのが美味しいと!」 氷には味はないし、シロップは私がかけてもしげがかけても同じである。 それに、しげは食い方がやたら汚い。皿の中でかき氷をぐっちゃぐちゃに混ぜてどドロドロにして、すするように食うのだ。見てて気持ちが悪いので、作ってやりたくなんかない。 けどこういうときのしげは、「作ってくれないとイヤじゃんイヤじゃん!」とわがまま王子ウラシマのようにいつまでもうるさい。 しかたなく、かき氷を作って、メロンシロップをかけ、コンデンスミルクをかける。一応、シロップが上の方だけかかって、底の方は氷のままにならないように、中ごろで一度シロップをかけるのだが、ぐちゃぐちゃ混ぜられたら意味ないよな。 ああ、やっぱりぐちゃぐちゃ混ぜてやがる。イヤだイヤだ。 しげ、そのあとはくたっと寝る。やっぱり全然家事する気はないのだ。 ……私のメシは? いや、自分で麻婆豆腐を作って食べましたがね。いつものことです。
よしひと嬢からしげに電話があるが、しげは爆睡していて全く起きて来ない。 パソコンの調子について聞きたいらしかったが、私じゃ相手にならない。 で、気がついたらまたオタク話になっている(^_^;)。 「『戦闘妖精雪風』、手に入れたよ」 「あ、あれキャラデザインがダメです」 神林長平のファンからするとアレは許せぬものらしい。 「『WX�掘戮蘯蠅貌�れたから、そのうち見においでよ」 もちろんそのあとには黒澤ボックスも控えているわけである。全くDVD三昧だなあ。 よしひと嬢も今、原作の『009』にハマっているのだが、秋田文庫版には『天使編』が未収録だとか。発表順に収録しないで、テキトーな編集してるから読者が困るんである。でも今や『移民編』のオリジナル版は、どの出版社のも完全に入手不可。トシとっててよかった思えるときはその現物を自分が持ってることを威張れることくらいのもんだ。
さて、で、今日はいよいよアニメ『サイボーグ009』の実質的な最終回である。 題して『地上より永遠に』。サブタイトルをフレッド・ジンネマン監督の映画(っつーか、ジェームズ・ジョーンズの小説)からまんま取って来てるのはいただけないが、中身がよけりゃ細かいところはどうでもいいんである。 今回はOPもカット、いきなり本編突入。これは第1話『誕生』と同様の趣向である。 バン・ボグートとの戦いがあっさり終わってしまったのはやや拍子抜けだったが、これは後半に「タメ」を作るための措置だろう。原作通り、スローモーションで倒れるボグートを見たかった気もするが、まあ、もともと原作の表現自体が、黒澤明の『七人の侍』のスローモーションの手法をパクってんだから、そのままやるとシャレにならんのである(残像が残るのは『眠狂四郎』の円月殺法ですな)。 004の「音」に関するセリフも短くなり、その代わり、006が死んだダフネたちの手を握らせてあげるシーンなどが原作にはない追加の演出。 いよいよ魔神像が発動、ここで001が009に「君に任せる」とテレパシーで伝えるシーン、及び、003が握った009の手がスウッと消えて行くカットなどが追加。001はもっと冷徹だよなあ、とは思うが、これは原作ファンの思い入れであって、今回のアニメでファンになった人には、これくらいオブラートで包んだ方がいいのだろう。 あとの大きな改変は二つ、一つはブラックゴーストの三つの脳を、男・女・子供に振り分けたアイデアは秀逸。彼らはまさしく人間の象徴だしね。私はちょっと水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』の「雪男・雪女・雪ん子」を連想してしまいましたが(^o^)。けど、内海賢二さんと来宮良子さんじゃ、声優、ちょっと濃すぎないか。あまり演技過剰になってもただのバカにしか見えないのは、スカールで証明ずみだし(若本さんファンごめん)。 でもこれは最初の映画版の山内雅人さんがこれ以上ないってほど静かで底知れない怖さが感じられるほどの絶品だったので、比較しちゃ悪いかもしれない。子供が混じってるのは、モノクロ版の最終回でのオマージュか。実は子供が一番の悪魔って話も、『オーメン』とか『スプリガン』(^o^)とか、腐るほど見てきてるので、ありきたりではあるのだか、この『009』は原点回帰の物語であるので、これはこれでヨシ。 おそらく一番賛否両論があろうと思われるのは、004の詩の朗読がカットされたことだろうが、版権の関係が生じてカットされたものか、単なる時間の尺の問題か。ドラマ的にここでの詩の朗読が勢いを止める危険もありはするが、そこは演出の実力次第でなんとでもなったのではないか。回想シーンや戦争シーンを交えつつ、それこそ「地上より永遠に」のテーマを訴えかけてほしかったなあ、と思うのも、原作ファンの愚痴かも。自分で読む時間を自由にできるマンガと、リズムを作り出さねばならないアニメのここが大きな差だ。これはあまり簡単に否定はできない変更ではある。でも今回、随分004がワリを食っている。機械の手でビーナの頬を撫でたところはグッと来たけどさ。 でもやっぱり今回一番ぐっときたのは002だ。 原作以上に、003と009の、触れそうで触れられない関係をやきもきしながら見てきた設定、これまでナンバーだけで呼びあっていたのが、最後の最後で「ジェット!」「ジョウ」と呼び合った演出、ほんのささやかな変更だが、「神よ」と原作で祈っていたセリフが「神様」と優しいセリフに変わったこと、002に関しては原作の改変がほとんどジャマになっていない。 そして、彼ら二人を神様が救ってくれなかったから。 それでもあの少女と弟が、神様に祈るから。 だからかつて我々は、深い感動を覚えたのだ。 大きな悪の細胞と、ちっぽけな善の細胞が消えたあとに残された我々が、やはり善でもあり悪でもあることを知ったから。 これが『サイボーグ009』の最終回である。 『GOD’S WAR』の続きが書かれずとも、最終3話が2話で打ち切られても、映画版がポシャっても、このヨミ編最終1話で、我々はこれまでのシリーズのテイタラクを全て許す。 我々は二十数年、この最終一話を見るために生きて来たのだ。 続けて『最終兵器彼女』の最終回も見ました。 まあ、二人でらぶらぶやってて下さい(^_^;)。
東京行きについて、こうたろうくんに電話。 ヨナさん、あぐさんとの待ち合わせの段取りについて連絡をするはずが、気がついたらまたオタク話になっている(^_^;)。 丁度テレビで「『アニメ名場面ベストテン』やってるのに見てないのか!」と叱られるが、私、ああいうオタク度低いの、見てて腹たつから、あまり積極的には見ないんだけど。 で、言われてみたけどやっぱり腹が立ったなあ(^o^)。 『ドラゴンボールZ』があんな上位にあることが信じられないし(まだピッコロが悟飯の前で初めて涙を流しながら死ぬシーンのほうが感動的だ)、『フランダースの犬』に1位を与えるのは記憶の中で物語が美化されすぎてるとしか言いようがない。当時の私は、『アルプスの少女ハイジ』のあとを受けて始まったこの話が、急に作画レベルが下がっちゃったんで、腹立ててたんだけど。アニメ見る前に原作読んでたってのも大きいかな。救いようのない話をなんで1年もかけてアニメにするかって反発もあったし。 爆笑問題の田中が「上位三作(『犬』『カリ城』『ハイジ』)は妥当でしょうね」とかワケシリガオに言ってやがったが、世間一般じゃやっぱりそうなんだろうなあ。またぞろホームページ立ち上げてオタクアニメ名場面集なんてコンテンツ作りたくなっちまったが、さて、いつの日になるのかね。
DVD『マジンカイザー』第7話(最終回)「決戦!! 炎の地獄城」。 封入パンフに「原作のエピソードで使えるのをセレクトした」とあったが、ゴードンが使えるエピソードかね。 原作マンガは相当荒削りなんで、作品として昇華させるためには、いろんなとこ補完しなきゃならないんだけど、どうも工夫が足りないっつーか、補完しまちがえてるっつーか。 グレートが助けに来るのはいいとして、セリフだけで「あれが真のグレート」とか説明したって、どこがどう「真」になったんだか、「絵」で見せてくれないとなあ。 あしゅら男爵を合体機械獣にするアイデアもなんだか安易だしなあ。司令官は司令官として振る舞うからこそ価値があるんであって、変身したり巨大化したりするとかえって、結局は戦うためだけの下っ端に成り下がっちゃうんである。ぶっちゃけた話、『仮面ライダー』で、「なんで死神博士の正体がイカデビル?」とか思ったでしょ。 確かに旧シリーズにも機械獣あしゅら男爵ってのも出て来たけどさあ。あまりあしゅら男爵に中間管理職の悲哀みたいなところ、強調してほしくなかったんだけどなあ。一応、ゴードンを原作よりも遥かに小さくしたのは正解かもしれん。相手が巨大過ぎると、アクションを描くのが凄く難しくなるからね。でも、小さくした分、「最強の敵」って雰囲気もなくなっちゃったから、結局はプラマイゼロか。 それにしても鳴り物入りで前回出したガラダブラ、あっさりやられるし、演出のこのヘタさ加減は何なんだろう。いや、作画やアクションが凄くいいだけに脚本と演出の実力不足が惜しくって仕方がないのだ。 預言者「大いなる意志」がいきなり現れて、カイザーブレードを発現させるって展開、あれはナニ? 『マジンガー』シリーズって、ロボットものじゃなかったの? まさかこれまで『デビルマン』にリンクさせるつもり? それともあれ、『エクセルサーガ』? 声をアテてたのは玄田哲章さんだったけど。 で、ムネからブレードを引き抜くし、まんま『少女革命ウテナ』(-_-;)。 ボスのくれた健康器具が操縦桿の代わりになるってのも無茶だしなあ。そもそもコントロールパネルにそんなもん突っ込んだら、もっと機械は壊れるだろうに。今更、ドクターヘルが「どうだ甲児、仲間にならんか」とか言って誘うのもあまりに古すぎる。不満は多々あるけど、第二期シリーズに続くことが決まったらしいから、イマイチ盛りあがらなかったのは『ブロッケン編』(にしろよ)に続けるため実力をセーブしてたと好意的に解釈してあげましょ。なんたってホント、「作画だけ」はいいんだから。
2001年09月29日(土) 郵便ポストが赤いのも/『エクセル▽サーガ』8巻(六道神士)ほか 2000年09月29日(金) Sashimiと震災の真実とバーブラと/『爺さんと僕の事件帖』2巻(しかくの)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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