無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年11月11日(日) 日記・日記・日記/アニメ『サイボーグ009』第5話/『八犬伝』13巻(碧也ぴんく)ほか

オタアミ当日まであと13日! 13日しかないのだ!

 今朝も『パワーパフガールズ』を見逃す。
 年々体力が衰え、エアチェック一つするのにも気力体力を使うようになると、もう、DVDが出るのを待とうかって気になってくる。
 けれど、そんなこと言ってたら、ちょっと気に入った番組は全部買ってかなきゃならなくなる。そんなのは物理的にムリな話だ。
 今放送されてる番組だって、DVDが出るのを全部買ってったら、ハンパじゃない額になる。
 ……いいアニメなんだけど『コメットさん』買うのは勇気がいるし。『ナジカ電撃作戦』も別の意味で勇気がいるし(アニメージュに付いてたポスターもしっかりパンチラ・モリ○ンだったぞ。いいのかホントに)。
 それを考えると『009』はなんて無難なアニメなんだ(^_^;)。

 『仮面ライダーアギト』第40話。
 アナザーアギトのエピソードも意外とあっさり終わっちゃったなあ。
 残り10話強というところで、展開も早くなってるけれど、翔一をアギトと知った氷川の対応、ちょっとギャグにし過ぎじゃないか?
 何となく意地を張っちゃうからと言って、なんで栗を皮付きで食わなきゃならないのか、どうもギャグセンスがちょっとズレてんじゃないかって気がしてしょうがない。
 しかし、正体がわかったからと言って、アギトに変身したあと翔一の声で喋られても、違和感があって仕方がない。今まではずっと黙ってたから、変身後は人格の変化もあるのかなあ、と漠然と納得してたんだけど、あのアギトのままで「一緒に戦いましょう!」って青春野郎なセリフ吐かれてもなあ。
 けれど残り話数が少なくなってきたということは、キャストのみなさん、次の仕事を探さねばならない時期に来てるということだ。ちゃんと、秋山莉奈ちゃんのプロダクション、今後の展開考えてるんだろうな? またぞろ数年後にはアダルト、なんてことしてくれるなよ!


 『もーっと!おジャ魔女どれみ』第39話「学芸会!主役はだーれ?」。
 チラチラ見てたけど、久しぶりに本格的に腰を据えて見た気がするなあ。
 ……いつの間にかまた変身ポーズが変わってやがる。ピンクレディーじゃあるまいし、ワンクールごとに振り付け変えて客の気を引こうなんて姑息なワザは使わんでほしいものだが。
 学芸会の演目を、ぽっぷが提案した『長靴をはいた猫』と、えりかの主張する『シンデレラ』とで争うのだけれど、これはもしかして「東映動画」と「ディズニー」の戦いの暗喩か? カングリ過ぎかもしれないが、『シンデレラ』に軍配が上がったっていうのは、一応ディズニーの顔を立てたという感じがしてしまう。
 それにしても相変わらず作画レベルは素晴らしくいいなあ。バンクの変身シーンがやたら長いおかげで、作画枚数が稼げてるからかもしれないけれど。
 

 『コメットさん☆』第33回「時には王女のように」。
 ながながと続いたミラとカロンの姉弟編、今回で完結。
 のわりにはイマイチ盛り上がりに欠けてるんだよなあ。
 問題は話に一本筋が通ってないせいだと思う。バトンの大会に向けて練習を続けているコメットさんたちだが、問題点が三つあった。メンバーのみちるがなかなか上達しないこと、大会出場には選手が6人必要なのだけれど、あと一人足りないこと、ミラとカロンがもうすぐタンバリン星国に帰らねばならないこと。
 はっきり言って話を詰め込み過ぎである。メテオさんにメンバーに入ってもらうことで、最初の二つはクリアできるのだけれど、これだけで充分30分一本の作品になる。ミラとカロンの話が絡んだおかげで、印象が散漫になってしまった。
 しかも、二人が帰る時期を遅らせてもらうために王女の権威を利用して使者に承諾させる(たとえ礼節を尽くしての対応だとしても)というのは、解決策としては卑怯ではないのか。
 メテオさんも、今回はコメットさんたちに翻弄されるばかりで精細を欠いていた。魔女姿になったり王女の正装をしたり、バレエダンサーみたいなスタイル(バトン大会なのになぜ?)になったりとコスプレ的には楽しかったんだけれども。


 昼間はひたすら日記の更新。
 ほぼ一週間分ほど溜まっているので、一気に行きたかったんだが、長いこと画面を見つめているとだんだん目がチカチカしてくる。二日分ほど書いたただけでダウン。今週中に追いつくかなあ。

 TVQ(テレ東系)で『最強の漫才大全集』の再放送。
 先日、本放送を録画しといたんだけれども見返してなかったので、ここで見る。今見てもダイマル・ラケットの漫才が面白いってのが正直言ってすごい。やりとりのテンポはやすきよに比べりゃ超スローテンポなんだが、余裕があるのな。
 ああ、そうか、カウス・ボタンの妙にゆったりした間の漫才は、ダイラケ譲りだったんだな、と今回初めて気付いた。全く、お笑いに関して日頃からエラソウな口きいてるわりに、不明な点は未だに多いのである。
 現在、主流となってるぶつかり合うようなアップテンポの漫才のベースは、てんやわんやあたりから始まっているらしい。それを世間に浸透させていったのはやはりやすきよの功績なんだろう。けれど私が好むのは、いかにもゆっくりと、「なにかたくらんでる」ような雰囲気を漂わせるピカレスクな漫才なんであり、ダイラケ→カウスボタンや、岡八郎&花紀京の系譜なのである。……東京でこの味が出せるのはやっぱり爆笑問題だけだろうなあ。


 しげが練習から帰ってきたあと、AIQのチラシを置ける店はないかと博多駅近辺を回る。
 本当は某書店を頼みにしてたんだが、「ウチは基本的にそういうことはしませんので」のヒトコトでニベもなく断られる。けれど、駅近辺でオタクが来そうな店って、もう殆ど見当がつかない。しげは「イベント関係のとこじゃないと無駄じゃない?」と言うが、その「イベント関係」の場所ってのと「オタク」の溜まり場ってのが必ずしも重ならないから困るのだ。前において貰ったトコロもいまいちチラシが減ってないらしいし、どうしたらいいのかなあ。


 ウサ晴らしにキャナルまで足を伸ばし、福家書店で本を買いこむ。
 ここでも『なんてっ探偵アイドル』6巻はもう売りきれ。そんなにヒットしてるのか、『なんてっ探偵アイドル』。でも必死になって探すのもなんだか恥ずかしいんだよなあ、『なんてっ探偵アイドル』。三度も言うなよ(^_^;)。
 そう言えば『ゲートキーパーズ』の2巻も買い忘れてたぞ。
 ……私もなんでこうもどうでもいいマンガばっかり買ってるかな。
 しげからも「あんた時々ホントにどうでもいいマンガ買うよね」と言われるが、ある日いきなり『ナニワ金融道』だの『ミナミの帝王』だの『本気!』だの読み出すやつに言われたかないって。


 ケンタッキーで食事。
 昔はホントにチキンしか売ってなかったけど、今はハンバーガーだのなんだの売ってて、軽食には丁度いい。というか、イマドキはメインのチキンの方が焼き過ぎで身がパスパスになってて不味かったりする。
 きのこのグラタンを頼んでマンガ読みながらゆったり。


 マンガ、和田慎二『ピグマリオ』5巻(メディアファクトリー・819円)。
 わあ、和田慎二に初めて感心したぞ。
 本筋とは関係のない番外エピソード『クルト歩く岩と出会う』。
 これがもう、ドラマ展開、描写ともに素晴らしいのヒトコトに尽きる傑作。
 物語はタイトル通り、クルトが巨大な「歩く岩」に出会うところから始まる。なんとなくその上に乗ってしまうクルトだが、突然、黒づくめの一団に襲われる。男たちはその「岩」の持ち主で、クルトがその「岩」を盗み出したと思いこんでいたのだ。
 はたして「岩」はどうやって、なぜ歩いていたのか。
 それはあえてここには書かないが、この作品が傑作たりえたのは、これが一つの「寓話」でありながら、たとえばなしには収まらない、強い「真実」を訴える力があったからだろう。
 本筋の方は小さなオリエとの再開で、また新たな展開が望めそうな気配。でも本筋に戻るとまたいつもの説明過剰のつまんない話になりそうだから、ときどき短編の番外編を載せてってほしいと思う。……って、とうの昔に完結してるんだからそりゃムリな話だよなあ。

  
 マンガ、滝沢馬琴原作・碧也ぴんく漫画『八犬伝』13巻(角川書店・880円)。
 ついに八犬士勢ぞろい……って、なんか盛りあがらないなあ。
 最大の山場と言ってもいい、蟇田素藤のキャラクターがただの小悪党の域を出ない、陳腐な造型で、到底八犬士の敵ではない、と思わせるところが弱点。
 妙椿もあっさり殺されちゃうしなあ。アニメ版と離れて、独自の展開するはずだったのに、これじゃアニメの方がなんぼか上だ。
 けどあと2巻、おそらく扇谷定正との安房大戦を描くんだろうけど、これが原作の方でもやや散漫な印象を残すところなんで、オリジナルになって構わないから、今度はキッチリとクライマックスに持っていってほしいものだ。


 TVQでアニメ『サイボーグ009』第5話「鋼鉄の涙」。
 はあはあ、なるほどなるほど。
 各キャラクターの過去のエピソード、こうやって小出しにして紹介していくのだな。
 004、アルベルト・ハインリヒ。
 東ベルリンから西ベルリンへの亡命に失敗し、恋人ヒルダを殺してしまった、サイボーグたちの中でももっとも苛酷な過去を持つ彼だが、アニメでは「ドイツ」の「ド」の字も出て来ない。これはやはり歴史的整合性を考えた上での「ボカシ」なんだろう。けれどあえて国名を出さなくても、ヒルダの「自由なのね……私たち……」の最期の言葉で、充分暗示はされている。少なくとも過去の歴史を知ってるものにとっては。
 若い人にはこの「亡命」ってことの感覚自体がピンと来ないかもしれないけれど、アニメの中で社会情勢をクドクドと説明するのも興醒めだろうから、この程度の描写が限界かも。
 原作では0011はあっという間に倒されちゃうので、1話持たせるのは苦しいんじゃないかと思ってたら、一度倒されたのがまた立ちあがる、という展開に変更。でもこれは必ずしも成功していない。どうして一度倒されたのに復活できたのかも描写不足でよく分らないし、004がトドメをさせなかったってのも、0010相手には遠慮なくミサイルぶっ放してたくせに、と、ちょっと一貫性に欠ける。やや脚本が迷走したようで、004とコズミ博士の囲碁を挟んでのやりとりが楽しかっただけに、今話は特に惜しい出来だった。

 
 TNCアニメ『ワンピース』第87話「VSワポル軍団!バクバクの実の能力!」。
 2週ほど見逃してる間にヒルルクの話は終わっちゃったみたい。チョッパーの回想シーンでチラッと出てくるけど、演出はそう悪くなかった感じだ。見逃して損したかもなあ。
 このワポル編は、原作でも悪役のキャラがいまいち立ってなくて(ワポルですら中ボス程度のイメージしかない)、戦い自体にはあまり盛りあがりがない。その分、「チョッパーがいかにして仲間になるか」って描写に説得力を持たせることが出来るかってことなんだけど、原作は明らかにそれに失敗してたが、アニメも原作通りだったために、見事にその轍を踏んでしまっている。
 つまり、あの「海賊の旗」なんですね。
 ワポルがふっ飛ばそうとした旗を、意地でも倒さなかったルフィーだが、いきなり「おまえなんかが汚していい旗じゃないんだ!」て叫ぶのがあまりに唐突過ぎるんだよねえ。ヒルルクのこと、ルフィーは知らなかったはずだし。
 あれじゃルフィーはただの既知外だ。顔も完全にイッちゃっててコワいよ。
 そもそもあのマンガの世界における「海賊」の概念がワザと不明確にしてあるところが物語の曖昧さを助長しちゃってるのた。……「海賊」って結局「賊」じゃないわけ? 悪いことするキャラは少年マンガじゃ御法度なんだろうけど、盗みを働かない「海賊」なんて海賊じゃなかろうに。


 『笑う犬の楽園』、前回のアレンジバージョンのコントばかり。定番ギャグがあるのはいいけど、それ以外のオリジナルも毎回入れてけよ。番組自体、硬直化するぞ。
 『知ってるつもり 山田風太郎』、ゲストの解説コメントが極力押さえられてるのはいいけど、やたら挿入される風太郎語録、たいてい知ってるものばかりで新味がない。
 しかもその「死生観」にだけスポットを合わせている。ちょっと紹介に偏りが
あるんじゃないのか。や、山田風太郎ってのはねえ、その程度のヒトじゃないんだよ、わかってるかあい?

2000年11月11日(土) 今日はなんだかイタイ話ばかり/『ZERO』(冬目景)ほか



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