委員長の日記
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| 2004年04月14日(水) |
中学生にも分かること |
イラクや湾岸戦争でアメリカが使った劣化ウラン弾による放射能汚染による被害で、小児ガンにかかった子どもや、無脳症の赤ちゃんの写真を撮影した、森住卓氏の写真展を企画した、“空”の中高生達は、なぜこのような悲惨なことが起こってしまったのかということを、きちんと学ぶために、色々な資料を学習した。
その子ども達が私に尋ねた
『広島の原爆の何万倍もの放射能をイラクに撒き散らすような劣化ウラン弾をなぜ、アメリカは平気で使えるの?』
『イラクに放置された劣化ウラン弾の残骸や、それによって砲撃された戦車などが、まだ放置されたままの所に行って、自衛隊の人たちは大丈夫なの?』
『今度の爆撃で使われた劣化ウラン弾による放射能汚染は、それが半減するまでに45億年もかかるんだよ、それって地球が生まれてから今までの年月と同じじゃん!』
『湾岸戦争から帰ってきた兵隊さん達が、たくさんガンにかかったり白血病になったり、そのあとに生まれた子ども達も病気だったりしてるのに、なんでアメリカは放射能の被害だって認めてあげないの?』
『日本の政府も、劣化ウラン弾は安全だって言ってるよね、だったら、自衛隊の人たちも、もしも帰ってきて被爆していても、政府は認めないの?』
『おかしいよね、私達みたいな中学生でも分かることなのに。。。』
もちろんサマワでも、劣化ウラン弾は使用されている。
何も知らない子ども達は、劣化ウラン弾によって砲撃され、放置されたままの戦車に乗って遊び、
大人たちのなかには、汚染されているとは知らずに、その残骸を、鉄くずとして集めて売って、生計を立てている人もたくさんいる。
放射能の一番恐ろしいところは、見えないことだ。 もちろん臭いもない。。。
そして、自衛隊の人たちは、放射能の防護服をまとって活動をしてはいない。
申し訳のように、ガイガーカウンターを支給されているらしいが、それも、単に針が触れるだけのもので、危険を知らせるブザーは鳴らない。
被爆の恐ろしさを、あまりにも知らなすぎる。 それとも、政府にとって、自衛隊員の命も、国益のためには仕方のない犠牲なのだろうか?
戦闘が行われているところだけが戦闘地域なのだろうか? 本気で人道支援をする気なら、イラクのあちこちに放置されている劣化ウラン弾の残骸や、砲撃された戦車の後片付けをするほうが、よほど役に立つだろうに・・・
両親を被爆者に持つ被爆2世として、私はどうしても、ヒロシマ・ナガサキに続く被爆者を作った、アメリカとそれを支持する人たちを許せない・・・
委員長

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