- 2008年05月02日(金) 虎について わたしは基本的に虎とは争わない。 それは馬鹿げたことであるだけではなく、危険だからだ。 だからわたしは、強いてそれをする理由がない限りは、虎とは争わない。 さてでは、この虎とは何か。 感情、それも怒りや殺意などというものだ。 虎と争わないとはどういうことか。 それが害を及ぼさないようにすべてのこととから遠ざけておくことだ。 あえて静めようとすれば、ますます虎は猛り狂う。 彼がいなくなるか力を失うかするまで放置しておくことが最善の策なのだ。 虎がいる間は、わたしはたいていのことができる。 虎は残酷に、また無造作に、それとも楽しんで殺す生き物だ。 彼がいるあいだは、私はその性質を共有する。 いなくなれば当然、後悔することにもなるが、それは後のことだ。 そして彼についてはある程度諦めを持っているので、 彼が動き出せば、動きだすに任せる。 とはいえ、例外もある。 -
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