- 2008年04月17日(木) 奄美大島2泊3日の旅 1: 14日朝、羽田発。昼前に奄美へ。 空港でレンタカー屋の迎えの車に乗る。 「65レンタカー」なる地元ブランド、2500円/日で、 恐ろしく安いのはいいのだが、なんとカードが使えない。 そして用意されていたのは昔懐かしいPULSARだった…。 予約していたダイバー民宿は島の南端とあって、行きは観光込み。 台風銀座らしく平屋が多く、山の照葉樹の新緑は気も狂わんばかり。 約2時間の行程ということで、まずは名物「鶏飯」で腹ごしらえとする。 国道58号途中の専門店「きさ倉」、一人前950円也。 詳細は、白い飯の上に、やわらかく似た鶏肉を細く裂いたもの、 卵焼きの薄切り、陳皮、しいたけなどをのせ、鳥ガラスープをぶっかける。 味はまあまあ、さっぱりしていて、…量多い。 おひつで飯が来る、鉄鍋でスープが来る。無理です、全部は。 さらに58号を南下。「道の駅 黒潮の森マングローブパーク」に立ち寄る。 国内でも2番目に大きなマングローブ林をカヌーで探検1500円也。 住用川河口付近に生い茂る水上の森はオヒルギ・メヒルギよりなり、 縦横に水路が走る。その広さは71�任砲盖擇屐� 遠景はかくのごとし。 ![]() 水路から。カヌーは水面とほぼ同じ高さなのがいいね。 2. 探検を終え、宿まで山道をえっちらおっちら走る。5時ごろ到着。 おっちゃんおばちゃんでやっている小さな宿だが、逗留客が1人。 話好きの兄ちゃんで、水産会社の長期出張中とのこと。 おっちゃんと兄ちゃんと3人で、イノシシのすき焼きを囲む。 味噌汁かと思ったら山羊汁。これがうまい。もちろん刺身もつく。 腹いっぱいになったところでしばし休憩、それから夜のお楽しみへ。 夜のお楽しみ、もといアマミノクロウサギを見に行こうツアー。 ライトを照らしながら林道を軽トラで走行し、ウサギを探す。 こんなので天然記念物を見られるのかいなと思いつつ、 青森ではニホンカモシカが普通にゴミあさってたしなと思いなおす。 はたしていた。黒い、耳の短いウサギ。…でかいネズミっぽい。 とはいえウサギらしく、近づくと、不器用にポン、ポンとはねて逃げ、 最後にぴきーと声を漏らして藪の中に消えてしまった。 夜のこととて写真はない。ああん。 3. 15日朝。食事を終えたところで、見習インストラクター女史到着。 お天気はなんとかもちそう。さあ、いざ、海へ! 水温22度、透明度は35�叩� 大島海峡の海の青いこと。 ポイントへ向けて船を走らせていると、おや。 加計呂麻島のほうから、海峡を、一頭の蝶がわたっていくのに出会う。 「てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った」(安西冬衛「春」) という詩を思い浮かべていたら、インスト女史が、 あれはニライカナイから神様がやってくるところ、という。 神様に出会ってしまった。 さて、ポイントに到着。ハイ、どぼん。 ![]() おっちゃん撮影の筆者近影。ハナビラクマノミとにらめっこ。 ミツボシスズメダイは乱舞し、サザナミフグとおっかけっこ。 サンゴ広がる海は澄んで美しく、しかし過去の苦難も読みとれた。 白化とオニヒトデ食害は深刻で、現状は十年前の20%にすぎないという。 4. 船上の昼食と午睡を経て、帰還。 インスト女史、先客の3人で食事を頂き、さらにしゃべり倒す。 かくてその夜は就寝。 翌朝6時に起きる。7時の朝食、8時少し前に出立。 油井岳山頂に立ち寄り、東岸のホノホシ海岸へ。 この海岸は、見渡す限り玉石を敷き詰めたようになっている。 いったいいかなる潮の流れがこうした風景を作りだしたのだろう。 波が寄せ、波が引く。 そのつどに石が触れあって、えもいわれぬ音が鳴る。 ![]() これも音だろうか。永遠の音だろうか。 そうだ、石のすべては地上のすべての木よりも古い。 島内最高峰、湯湾岳へ。 ここにはソメイヨシノがある。 この花木には厄介なことに、「寒くなったあとに」温かくなる。 つまり、寒くならないところでは、満開を見ることはできない。 島内ではここぐらいだという。それでもどこかまばらな印象は残ったが。 ![]() どちらかというと、シャリンバイのほうが島らしくて好きだ。 ![]() この花は愛加那の逸話を思い起こさせる、可憐で胸痛ませる美がある。 愛加那なる刀自は、西郷隆盛が島に配されたさいにその島妻となった人だ。 結ばれた夫は間もなく呼びもどされて維新に身を投じ、 もうけた2人の子も鹿児島の本家に引き取られていった。 それより後は甥を養子に迎えて、再び嫁ぐことはなかった。 このように生き死にした彼女が織っていたのが芭蕉布である。 糸をくり、布を織るひとはいついかなる時代にもモイライの御一人なのか。 大浜海浜公園で東シナ海の波に洗われるサンゴ砂の浜辺を歩む。 ![]() 午後5時にレンタ屋到着。 空港へ。午後7時の飛行機で帰京。都の無数の明かりを見て思った。 わたしは東京がきらいだ。次の旅が待ち遠しい。 -
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