- 2007年02月20日(火) マンドスの輪の外から わたしは黙って、輪が開かれるのを待った。 どれほど待ったか知らない。 気づけば居並ぶ神々は、峻厳たる面持ちで、 裁くものの超然とした気配を帯びていた。 薄暗がりの高い天井から、鈍い明かりが輪の全体を照らしていた。 わたしはすでに判決の下されていることを知り、 同時に巌の如く円形に座した神々を深く憎んだ。 神々であっても、よしんば神々であっても、 あるひとりの男を裁くことが許されるわけもない。 裁くことは許されず、だが罪を前にして許すことも許されぬ。 しあればわれらは永遠に座している方が良かったのだ、多分。 裁きが単なる復讐ほども明快であればよかったのに。 いつしか神々は退廷し、輪は閉じてもう跡形もない。 そこで私は席を立ち、悄然として立ち去った。 -
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