- 2007年02月12日(月) 長い時間をかけて人が人を殺すとき、 その終わり、それはたぶん、そんなに特別な瞬間ではない。 もうイヤになるほど想像し予想し推定しているのだから。 繰り返し繰り返し繰り返し、そもそもそれは呪詛ではないかと。 死ぬほうはというと、これはもっと気が楽だ。 ぼんやりとしていて、ただふっと、もう辛くもない。 生きねばならぬ苦悩に比べれば、よほどに楽ではないかとさえ。 だがそれが血肉のあいだがらであったとき。 とおいおぼろな記憶が私を揺する。 「もうすぐごはんよ」 「」 「帰っていらっしゃい」 「」 とはいえそれはすべての家庭に共通しない。 そして今週の“仕事”を思って私は瞑目する。 わたしはそれに耐えられるだろうか? だが耐えねばならない。 深淵を見つめることは、深淵から見つめられることでもある。 どうか祈りを。そして切り裂かれるように生きる力を。その意志を。 -
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